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快進撃モロッコ、陸上では伝説の英雄が存在 24年レコードブックに君臨するランナーとは

[ 2022年12月11日 09:55 ]

FIFA W杯カタール大会準々決勝   モロッコ1ー0ポルトガル ( 2022年12月10日    アルトゥマーマ競技場 )

<モロッコ・ポルトガル>準決勝に駒を進め歓喜に沸くモロッコイレブン(撮影・小海途 良幹)
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 FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で頂点を目指す4強が出揃った。メッシ擁するアルゼンチン、決勝トーナメント1回戦で日本を破り、準々決勝でブラジルも撃破したクロアチア、連覇を狙うフランス。そして、アフリカ勢で初めて準決勝に駒を進めたモロッコ。

 モロッコには陸上競技の英雄が存在する。ヒシャム・エルゲルージ。98年7月14日にマークした男子1500メートルの3分26秒00は、24年の時を経た今も世界記録として君臨している。04年アテネ五輪では1500&5000メートルで2冠。世界選手権も1500メートルで4連覇を達成した。

 前傾姿勢から大きなストライドと高速ピッチを融合。ラスト400メートルは、400メートルの女子日本記録(51秒75)と同等のタイムで駆け抜ける。スピードとスタミナに加え、激しいポジション争いを制するテクニックと勇気。エルゲルージは全てを兼ね備えた存在だった。

 サッカーもスプリント、スタミナ、そしてメンタルが要求される。ピッチで進撃を続けるイレブンにも、陸上中距離王のような心技体が受け継がれているのだろうか。

 準決勝の相手は王者・フランス。W杯制覇という夢物語を現実に変えるため、モロッコがさらに加速する。

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