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日本代表・相馬 ラストマッチで価値ある一発 23日ドイツ戦も頼む!

[ 2022年11月18日 05:21 ]

国際親善試合   日本1―2カナダ ( 2022年11月17日    ドバイ )

<日本・カナダ>前半、相馬がゴールを決める(撮影・西海健太郎)
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 20日開幕のW杯カタール大会に臨む日本代表は17日、UAEのドバイでカナダとW杯前最後の強化試合を行い1―2で逆転負けした。前半9分、MF相馬勇紀(25=名古屋)がMF柴崎岳(30=レガネス)の縦パスを右足で合わせて先制点を決めた。しかし、前半21分に追いつかれ、終了間際に勝ち越し点を許した。7大会連続7回目のW杯に挑む日本は23日の初戦でドイツと対戦する。

 “サプライズ選出”された相馬が、会場を驚かせた。前半9分、中盤から相手最終ラインの裏を狙った浮き球のパスに反応。スピードに乗ったままジャンプ一番、右カンフーキックでゴールネットを揺らした。W杯前の最後の試合で代表4点目を奪いアピールに成功。国内組の意地が先制点を生んだ。

 「最初から行こうと話していた。積極的に背後に抜け出していい形で得点ができた」。W杯予選に一試合も出場せずに本大会の切符を手にした25歳は本番への気持ちは人一倍。ドーハでピッチに立つため数字という目に見える結果を残した。

 10日に森保ジャパンとしてカタールに一番乗り。すぐさま“長友塾”に入塾した。「(長友)佑都さんは常々“祭りだから”と言っていた。無邪気で心から楽しみにしている姿を見て、僕も同じように楽しみになった」。4回目の出場となる大ベテランと一緒にランニングし、水泳すると言えば「一緒にやりたい」とついて回った。レクリエーションの卓球もともにした。

 この日の前半は慣れない右サイドで先発。「最初前線からいくというところだったと思うんですけど、どこでポジション任されても全うするだけ。今日はそれが右だった」。その後も持ち前の運動量を攻守で発揮。後半は久保に代わって本職の左サイドに入った。同17分にはボールを持って切り込み、鋭いクロス。20分にも相手陣深くまでボールを運んでふわりとしたボールを供給した。後半30分には左サイドを突破し、CKのキッカーも務めるなどフル出場でピッチを躍動した。

 W杯の日本代表では史上最小兵の1メートル66。「初めて見たW杯は(06年)ドイツ大会。夢に見ていたところから、自分が戦う大会に変わってきた」。憧れ続けた舞台が目前に迫ってきたが、臆することはない。

 試合は逆転負け。だが、逆に気は引き締まった。「得点できたのは良かったが、チームが勝てないと悔しさが残る。ホイッスルが鳴る最後の最後まで締めていかないとW杯は勝てない」。本大会には両親も応援に駆けつける予定。23日の初戦ドイツ戦で対峙(たいじ)する巨人たちを翻弄(ほんろう)する準備は整った。

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2022年11月18日のニュース