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日本代表、ボランチ収穫!柴崎、芸術アシストに田中は万全アピール 遠藤&守田不在も連係OK

[ 2022年11月18日 05:21 ]

国際親善試合   日本1―2カナダ ( 2022年11月17日    ドバイ )

<日本・カナダ>前半、攻める(右から)柴崎、田中、板倉(撮影・小海途 良幹)
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 遠藤と守田という2つの“心臓”を欠いた日本代表に、血は通った。森保監督は宣言通り、田中と柴崎をボランチで先発起用。柴崎にはキャプテンも託した。遠藤&守田の大黒柱がベンチに回った9月のエクアドル戦ではあまり機能しなかったペアだが、攻撃では一定の躍動感を見せた。

 先制点は柴崎が演出した。前半9分、敵陣の浅い位置から絶妙な浮き球のパスを供給。裏に抜け出した相馬が右足で触れると、値千金の先制点となった。柴崎が果敢に縦パスを入れ続けたことで序盤はチャンスも多く、ボール支配率も上回った。

 田中は10月29日に右膝を損傷後、この試合が実戦復帰。14日までは別メニューだったが、「フィーリングを上げていかないといけない」と間に合わせた。「1回やれば、ある程度分かる」と柴崎と前回組んだエクアドル戦の経験を基に、自身は守備に重きを置きながらバランスを保ち、中盤を構成した。

 1試合で世界は変わる――。それをともに経験した過去がある。柴崎にとっては4年前のロシア大会直前の親善試合パラグアイ戦。先発に返り咲いて存在感を放ち、本大会全4試合出場につなげた。

 田中は昨年10月のW杯アジア最終予選オーストラリア戦。布陣変更で先発に入ると、ゴールも記録。既に2敗して窮地だった日本を救い、以降は先発に定着した。「オーストラリアで点を取ったから最終予選も出られただろうし、それは明日の試合(カナダ戦)もそう。サッカーである以上、1試合で変わる」と話した田中。成功体験を持つ2人の意地が、立ち上がりから見えた。

 一方、守備では課題が見えた。全体でプレスの呼吸が合わず、一本のロングボールで返される場面が散見。前線からプレスをかけた際も中盤で奪いきれる回数は遠藤&守田ペアに比べて少なく、守備の強度では不安材料が残った。後半は田中に代えて鎌田をボランチに投入するオプションや、3バックも試した。

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2022年11月18日のニュース