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三笘はオーガニック男子 自ら有機野菜購入し調理お願い 小麦製品を除く「グルテンフリー」も徹底

[ 2022年10月4日 04:30 ]

三笘薫(右)
Photo By スポニチ

 【寮母は見た!川崎F「青玄寮」田中久美さん】W杯カタール大会(11月20日開幕)出場を目指す選手たちにとって、私生活はサッカーに向き合う上での大事な土台。オフの時間をどのように過ごしているのか、メンバー有力候補が巣立った川崎Fの「青玄寮」で寮母を務める田中久美さん(66)に聞いた。選手から「おばちゃん」と呼ばれて慕われる田中さん。ベールに包まれたプライベートのこぼれ話を教えてくれた。

 現在専属の栄養士をつけているMF三笘薫(25=ブライトン)の食事へのこだわりは、寮生時代から人一倍、強かった。「自分でオーガニックの野菜を買ってきて“僕に出してください”って。(そういう選手は他に)いないですね」と田中さんは明かす。

 三笘はオフになると近隣のスーパーに出かけた。買う物は栄養価の高い、ほうれん草や小松菜、アボカドなどの有機野菜。寮では試合前以外は生野菜を食卓に出しているが、三笘は自ら購入した野菜を温野菜にしてもらい、食していたという。

 また、テニスのジョコビッチも取り入れて有名となった、小麦製品を除く「グルテンフリー」という食事法も取り入れていた。そばは十割そばのみ。クラブハウスなどで小麦を含む麺類が昼食に出れば、汁だけを飲んだ。

 「ギョーザは食べないし、パスタは自分でトウモロコシ(粉)のものを買っていましたから」と田中さん。食材の購入には金銭も手間もかかったが、体にいいものを取り入れることを優先。ドリブラーの体は当時から、細やかで徹底された食生活によってつくり上げられていた。

 ≪今年で10年目≫田中さんは高校や大学を出たばかりの若手選手が住む青玄寮で働き始めて今年で10年目を迎えた。朝夕の食事づくり、買い出し、掃除などを住み込みで行い、選手の生活を支える。元寮生に向け、W杯へは「何でもいいからケガのないように頑張ってきてちょうだい」とエール。「いつもそれだけしか言わない。ケガして(試合に)出られなかったりすると気の毒で、“その前にやめなさい”って。“おばちゃん、そういうわけにいかないよ”って選手によく怒られるんですけどね」とちゃめっ気たっぷりにほほ笑んだ。

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