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久保建英、6戦ぶり弾&3戦連続1アシスト ソシエダは「理想の場所」

[ 2022年10月4日 04:00 ]

スペイン1部   Rソシエダード5-3ジローナ ( 2022年10月2日 )

<ジローナ・Rソシエダード>後半、チーム5点目のゴールを決め、喜ぶRソシエダードの久保
Photo By 共同

 スペイン1部レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)は2日、敵地のジローナ戦で1得点1アシストをマークして5―3の勝利に貢献した。代表戦でも起用された左サイドで好機に絡み、アシストは公式戦3試合連続。W杯カタール大会(11月20日開幕)に向けて期待が高まるプレーを見せつけた。

 両チームを合わせ、今季スペイン1部で最多となる8点のゴールが生まれた乱打戦。久保が最後を締めくくった。4―3の後半40分にカウンターから約50メートルを駆け上がり、ペナルティーエリア内の左寄りでパスを受ける。DFとの1対1で瞬時にボールの位置を左にずらし、シュートコースをつくったレフティーが利き足を鋭く振り抜いた。右ポストの内側で角度を変えた一撃は開幕戦以来、6戦ぶりの今季2点目となるダメ押し弾になった。

 「打った瞬間に入ったと思った」と満足げに振り返った21歳のアタッカー。前半8分には自らゴールショーの口火も切っていた。ペナルティーエリア内を縦に抜けてパスを引き出すとグラウンダーの左クロスでFWセルロートの先制点を演出。公式戦3試合連続のアシストを記録した。

 昨季までは右サイドから切れ込む動きが武器だったが、9月8日の欧州リーグ・マンチェスターU戦では途中から左サイドに位置を移して躍動。4―4―2で2トップの一角に入ったこの日も流動的に動きながら、左に流れて決定機を築いた。

 日本代表でも9月23日の米国戦では2年ぶりに4―2―3―1の左サイドとして先発。「現状は代表で勝負するとしたら左」と自覚する中で「こうやって結果を出して先発でプレーできると見せられたのは凄く良かった」と手応えを口にした。

 久保が躍動してRソシエダードも今季初の連勝。公式戦全9試合に出場して先発が7試合に2得点3アシストとチームに欠かせない戦力となっているが、久保は「僕が助けているというよりも、チームが僕の良さを生かして良い選手にしてくれている」と振り返り、「僕は理想のチーム、理想の場所を見つけた」と続けた。

 昨季までは期限付き移籍を繰り返し、守備重視の戦術で持ち味を生かせないこともあったが、完全移籍で腰を据えた新天地ではテクニシャンに囲まれて躍動。「前め(のポジション)で使ってくれたらこうなると示せて自信になった」。スペイン4季目にして能力を生かせるチームにたどり着き、プレーの幅を広げて先発にも定着。日本代表との相乗効果を期待させる充実のシーズンを送っている。

 ▽森保ジャパンのMF左サイド 18年の結成後は4―2―3―1が基本布陣で、19年のアジア杯やW杯2次予選の前半は原口や中島が先発。新型コロナの影響による中断を経て21年の2次予選再開後は主に南野が担った。同年の最終予選の途中から4―3―3の布陣が主となり、近い位置の左FWは南野と三笘の争いとなっていた。

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