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田中碧“視野”生きる「2ボランチの方がやりやすい」 遠藤&守田の“不動”コンビ確立に待った

[ 2022年9月27日 04:01 ]

国際親善試合   日本―エクアドル ( 2022年9月27日    デュッセルドルフ )

ボール回しをする田中(右)(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 ドイツ遠征中の日本代表は27日に国際親善試合でエクアドルと対戦する。W杯カタール大会のメンバー発表前最後の試合を前に会見した森保一監督(54)は23日の米国戦から先発全員を入れ替える考えを示した。サバイバルが最終局面を迎える中、序列を変える選手は果たして誰か?スポニチ取材班は苦境に置かれているMF南野拓実(27=モナコ)とMF田中碧(24=デュッセルドルフ)の2人の復権を大胆に予想した。

 23日の米国戦ではW杯を見据え、4―2―3―1に変更され、田中に最後まで出番は訪れなかった。アジア最終予選では4―3―3のインサイドハーフに抜てきされ、遠藤、守田と不動の逆三角形を形成。21年10月のオーストラリア戦でチームを救うゴールを挙げるなど、主力としてカタールへの道を切り開いた。ただ、本大会でドイツやスペインと激突する上で守備力の強化は必須。2ボランチに遠藤と守田が据えられたのも納得できる。

 ただし、守備に重きを置く中で、田中の活路はあくまで“攻撃参加”にある。自ら「2ボランチの方がやりやすいタイプ。比較的動ける範囲も広くて自分の特長も出やすい。(コンビを)組む人や試合状況によっても変わるが、ストレスなくやれると思う」と分析。鍵は“視野”だろう。

 絶え間なく首を振って両軍の立ち位置を確認し、中間ポジションを取る。ボールを引き出した際、前を向くことを最優先としながらパスを散らす。ボールが動くたび、味方の助けとなるよう立ち位置を細かく修正。相手のプレーを見てから対応する「アドリブ力」も高く連動したサッカーの根幹となるプレーを続けられるのが一つの強みだ。

 チャンスとみれば抜群のタイミングで駆け上がり、相手ゴールを脅かす。中盤の底でプレーしながら、得点に絡めるのも田中の大きな魅力だ。「やれることをピッチ内で出すのが自分の価値。誰かに寄せるのではなく、自分の出せるものを出して評価してもらえれば」。試合が行われるデュッセルドルフは所属クラブの本拠地。ホームで価値を示せば、チーム内の“立ち位置”も変わるはずだ。

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2022年9月27日のニュース