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マンU撃破貢献、Rソシエダ久保のV弾演出に地元紙賛辞の嵐「天才」「最高の攻撃的選手」

[ 2022年9月10日 04:00 ]

欧州リーグ1次リーグ・E組   Rソシエダード1ー0マンチェスターU ( 2022年9月8日 )

<マンチェスターU・Rソシエダード>前半、攻め込むレアル・ソシエダードの久保(右)
Photo By 共同

 欧州リーグは8日に開幕して1次リーグが行われ、E組のレアル・ソシエダードに所属するMF久保建英(21)が1―0の白星発進を支えた。敵地のマンチェスター・ユナイテッド戦で決勝のPK奪取につながるパスを出すなど活躍。G組でフライブルクのMF堂安律(24)はカラバフ戦で大会初得点を決め、2―1の勝利に貢献した。

 右ショートCKからパスを受けた久保がペナルティーエリアに進入する。ゴール右へ縦に抜けて右足で折り返し、受けたMFシルバが左足でシュート。これがDFのハンドを誘ってPKを獲得し、Rソシエダードが後半14分に決勝点を挙げた。

 「夢の劇場」と呼ばれる敵地オールド・トラフォードで久保が奮闘した。2トップの一角に入った前半はイングランド代表DFマグワイアに球際で競り負けるなど苦戦したが、4―3―3にシステム変更した後半5分からは左サイドで躍動。8分と11分に鋭いクロスを入れ、先制後の19分にも左足で強烈なシュートを浴びせた。

 ムンド・デポルティボ紙は久保をマン・オブ・ザ・マッチに選び「劇的でインスピレーションにあふれた15分間で左サイドから試合を立ち上げた。天才のように違いをもたらすため適切なタイミングで出現した」と称賛。ノティシアス・デ・ギプスコア紙も9点と採点し「チーム最高の攻撃的選手。楽観的で厚かましいまでに自分のプレーと突破する力を信頼していた。勝利の鍵だった」と称えた。

 欧州リーグはビリャレアルに在籍した20~21年以来の出場。当時は出番が少なくシーズン途中で移籍したが、チームは勝ち上がって優勝した。今夏のRソシエダード入団時に目標の一つに掲げたのがそんな因縁の大会だ。Eフランクフルトの鎌田と長谷部に触れ「昨季は2人の日本人が優勝した。我々にもチャンスはある」と宣言した。約7万人が観戦した開幕戦で、世界屈指の人気クラブを沈める活躍。W杯も控える大事なシーズンで、夢に向かって一歩踏み出した。

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