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川崎F・家長が圧巻2発2位浮上導く 36歳2桁得点は日本人最年長 得点王視野も「僕が獲ったらやばい」

[ 2022年9月10日 22:44 ]

<川崎F・広島>後半、ボレーシュートを放つ川崎F・家長(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは各地で8試合が行われ、川崎Fは広島との上位対決に4―0で大勝し、消化試合が2試合多い広島を上回って2位に浮上した。FW家長昭博(36)が前半34分に先制点、3―0の後半33分に今季リーグ戦10点目となるダメ押し点をマーク。36歳での2桁得点は日本人最年長記録となった。

 また、「別格」ぶりを見せつけた。激しい攻守の応酬が続いた前半34分、大勝の口火は家長が切った。左のDF佐々木からマイナスのパスを受け、中央から左足で右へ流し込んだ。後半33分にはマルシーニョのシュートのこぼれ球に詰めてダメ押し点を奪取。両手を挙げて舞い喜ぶ姿は珍しかったが、「みんなが多分僕のことを知らないだけ。別に変わったことじゃない」とクールに振り返った。

 J1では自身3度目の2桁得点。36歳での達成は元日本代表FW中山雅史、同MF中村俊輔を超えるJ1日本人最年長記録となった。6試合で4ゴール3アシストと圧巻の結果だ。後半21分にMF脇坂が倒されてPKを得た場面でも、真っ先にキッカーに名乗り出た。家族が観戦していたFW知念が3度も「お願いします」と頭を下げたために譲ったが、得点への執念は人一倍。記録のためではなく、「勝つ上で自分が点を取っていかないと」との思いからゴールに向かう。

 得点王も視界に入る得点ランク2位タイまで浮上してきたが、どこ吹く風だった。「優勝させるのが僕がクラブに課せられていること。得点王を僕が獲ったら日本はやばい」とさらり。自身の結果よりも格段に言葉数が増えたのは、7月以来の出番で自身の先制点をアシストした大卒新人のDF佐々木の話題になったときだった。

 「本当に頼もしかった。プレッシャーもあったと思いますけど、チームとして本当に力になった。今日(自分が)得点入れたことよりも、彼が良かったことをたたえたい」とし、「みなさんもお願いします」と報道陣に頭を下げた。練習では佐々木が家長のマークに付くことが多かったといい、「下を向くことなくやっているのはマークされていて分かっていた」と家長。「今日もやってくれると思いましたけど、素晴らしかった」と賛辞を惜しまなかった。

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2022年9月10日のニュース