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横浜、西村の神話弾で再奪首 得点挙げれば8戦全勝「集中できている」日産スタジアムの声援に応えた

[ 2022年9月8日 05:00 ]

明治安田生命J1第25節   横浜3―0湘南 ( 2022年9月7日    日産ス )

<横浜・湘南>後半、ゴールを決め喜ぶ横浜・西村(上)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは延期分の1試合が行われ、横浜がホームで湘南に3―0で快勝し、1週間で首位に返り咲いた。後半に日本代表FW西村拓真(25)が前線の守備から今季9得点目で先制し、一気に流れを引き寄せた。西村が得点した今季リーグ戦はこれで8戦全勝。再スパートを予感させる公式戦6試合ぶり白星となった。

 横浜イレブンが輝きを取り戻した。自慢の攻撃サッカーで3得点を挙げ、わずか1週間で首位奪回。ひときわ光ったのは、ピッチ内を誰よりも走る男だった。

 後半11分、西村がロペスとともに前線から激しいプレスをかけて相手のミスを誘い、ロペスのパスでDFラインの裏に抜け出す。GKとの距離を見極め、冷静に右足で浮かせてゴールに流し込んだ。感謝を示すようにそのままゴール裏へ。声出し応援適用試合で声援を送るサポーターの元に駆け寄り、喜びを分かち合った。

 今季ホーム試合はこれで10勝2分けと負けなし、約1カ月ぶりに戻った日産スタジアムでは9連勝。この日走行距離で両チーム最多の13キロ弱と誰よりも走った西村が得点したリーグ戦は、8戦全勝を飾っている。「その実感はある」と言う西村は「自分の責任を果たすという意識で臨めている。多くチャンスをつくるのにどう関わるかに集中できている」。充実感を漂わせた。

 7月に一時は2位に勝ち点8差をつける独走状態も、8月は思わぬ小休止。ルヴァン杯とACLで敗退し、まさかの公式戦4戦全敗を喫し首位を明け渡した。それでもDF岩田は「何も感じなかった。どこが1位とかは関係ない」と無関心を強調する。

 先制後にはロペスがJ1通算50得点となるPKを決め、終盤には今夏加入しJ1デビューを果たしたブラジル人マテウスが鮮やかなデビュー弾。秋の訪れを予感させる大雨の中で、横浜が3年ぶりのリーグ頂点へ再スタートを切った。

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2022年9月8日のニュース