神戸 痛恨の延長逆転負け 他のやり方なかったか…選手も複雑「クラブ全体で“獲りにいく”のを」
ACL準々決勝 神戸1-3全北 ( 2022年8月22日 埼玉 )
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区準々決勝2試合が22日、行われた。全北(韓国)と対戦した神戸は後半19分にMF汰木康也(27)が先制点を挙げたものの、直後に追い付かれて延長戦の末に1―3の逆転負け。2大会ぶり2度目の4強進出はならなかった。浦和はBGパトゥム(タイ)に4―0で快勝し、準優勝した19年以来3大会ぶりの4強入り。25日の準決勝で全北と対戦する。
果たして死力を尽くした末の敗戦だったのだろうか。これ以外のやり方はなかったのだろうか。痛恨の延長逆転負け。ある選手は悔しそうに振り返った。
「クラブ全体で“この大会を獲りにいく”というのを出さなければいけなかった」
中3日の過密日程。夏の午後4時キックオフ。足に違和感を訴えるイニエスタと大迫のベンチ外を含め、18日の1回戦横浜戦からはスタメン7人を変更した。その意図を吉田監督は「(準決勝まで)全て勝つと考えた時に入れ替えた方が良いと思った」と説明。だが同じ日に試合を行い、延長戦まで戦った全北が1人しか入れ替えなかったことを見れば熱量が同じではなかったことは明白だった。
積極的にシュートを放って勢いをもたらしたMF小田は肉離れから復帰したばかりで「ケガをさせたくなかった」ため前半45分で交代。競り合いで勝てず、運動量も少なかったFWムゴシャを最後までピッチに立たせたのは「今はFWで万全な選手がいません。武藤もケガからの復帰で万全ではない。後ろ(DF)の選手たちがバテていて、そっちで交代カードを切らないといけないのもあった」からだ。J1では16位に低迷し、残留が最優先。もちろん指揮官にとっても苦渋の選択だっただろうが、アジアNo・1を掲げるクラブとしては寂しさが残った。
後半19分に先制点を奪った汰木は「言葉にならない…」と言葉を絞り出した。次戦は9月3日のリーグ京都戦。不完全燃焼のまま、8強でアジアの戦いを終えたが、J1残留へ切り替えて進むしかない。(飯間 健)
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