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浦和 ACL3大会ぶり4強!モーベルグ弾を口火に4発 埼スタ大声援に応えた

[ 2022年8月23日 04:30 ]

ACL準々決勝   浦和4ー0BGパトゥム ( 2022年8月22日    埼玉 )

<浦和・BGパトゥム>前半、浦和・モーベルグ(右)がゴールを決め酒井と喜ぶ(撮影・西海健太郎)
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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区準々決勝2試合が22日、埼玉スタジアムで行われた。浦和はBGパトゥム(タイ)に4―0で快勝し、準優勝した19年以来3大会ぶりに4強に進出した。前半32分にMFダヴィド・モーベルグ(28)が流れを引き寄せる先制ゴール。前後半でそれぞれ2点ずつを奪った。2大会ぶり2度目の4強進出を狙った神戸は全北(韓国)に延長の末1―3で敗れた。25日の準決勝では浦和は全北と対戦する。

 両手を広げて喜ぶヒーローに、会場から祝福の大歓声が届けられた。前半32分、MFモーベルグが均衡を破る強烈な一撃。ペナルティーエリア外の左でパスを呼び込み、トラップで絶好の位置へ。左足を振り抜くと、ボールは相手GKの左手をはじいてゴールネットに突き刺さった。これで13日のリーグ磐田戦から直近3戦5発。ゴールネットを2度揺らしながら、ハンドやオフサイドの反則で得点に至らない嫌なムードを背番号10がかき消した。

 「中央に入って行ったところで素晴らしいパスがきた。ゴールの角を狙って決められた。(連係は)日々のトレーニングでも行っているし、どんどん良くなっている。ACLの試合は次で今年は最後になるので、エネルギーをそこで使い切ろうと思っている」

 同42分には左CKから「相手のニアが空くというのはスカウティングでも言っていたので、うまくヒットして良かった」とDF岩波が頭で合わせて追加点。さらに後半にも同20分にMF小泉が左足でゴールネットを揺らし、同27分にはMF明本がゴールを決めた。5―0で勝利した19日の1回戦ジョホールDT(マレーシア)戦に続くゴール量産だった。

 神戸が第1試合で敗れたため、日本勢の最後の希望として挑んだ。声出し応援可能席のチケット4500枚は1回戦に引き続いて完売。選手入場時にはゴール裏に「威風堂堂」という巨大なコレオグラフィー(人文字)が掲げられるなど、サポーターの力強い後押しを受け、選手たちがピッチで躍動した。17年以来、3度目のアジアの頂点へ。埼玉県開催という地の利も生かした“赤い悪魔”の進撃は続く。

 《手倉森監督「完敗」》BGパトゥムはタイ勢として初の8強入りを果たしたが、浦和の前についに力尽きた。序盤にVAR判定で相手ゴールが2度も取り消されたが、終わってみれば4失点。手倉森監督も「完敗」と認めた。それでも「すっきり負けたことで、気持ち良く前に進んでいける。この試合を財産にしたい」と指揮官。浦和には「ACLのタイトルを獲ってもらいたい」とエールを送った。

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2022年8月23日のニュース