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横浜・岩田、W杯へアピール E―1選手権代表効果でリーグ戦2年ぶりゴール

[ 2022年7月31日 04:50 ]

明治安田生命J1第23節第1日   横浜2ー0鹿島 ( 2022年7月30日    日産ス )

<横浜・鹿島>後半、岩田がゴールを決め祝福を受ける(撮影・篠原 岳夫)
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 横浜は鹿島との首位攻防戦を2―0で制し、勝ち点差を8に広げた。E―1選手権に出場したMF岩田智輝(25)が右足で今季初ゴールをマークするなど全得点に絡む活躍。チームを19年以来の王座奪回へとまた一歩前進させた。

 岩田がいきなり“代表効果”を発揮した。前半37分に相手ゴールキックを右足でつなげ、エウベルの先制点の起点になると、圧巻は後半6分。右CKのこぼれ球を右足ダイレクトでゴール右隅に叩き込んだ。リーグ戦では大分時代の20年12月以来、約2年ぶりとなる今季初得点。「代表で前への意識、サポートの意識が上がった」と満足げに振り返った。

 東京五輪世代で、19年南米選手権でA代表デビュー。だが、昨夏の東京五輪はメンバー落ちの悔しさを味わった。それでも昨季加入した横浜でさらなる成長を遂げ、E―1選手権で代表復帰。フル出場した27日の韓国戦から中2日のハード日程だったが、後半36分からはセンターバックに移って攻守で勝利に大きく貢献した。

 E―1でも一緒に戦った同僚の思いも背負って戦った。10年ぶりの代表復帰を果たした宮市が、韓国戦で右膝前十字じん帯を断裂。試合前には全選手が宮市の背番号17のユニホームを着てアップした。「今日は(宮市)亮君のためにどんな形でも勝ちたかった」。負傷直後は引退も考えたという快足FWへの思いが、プレーにも乗り移った。

 チームはこれで9戦負けなし。鹿島との勝ち点差を8に広げた。横浜でボランチが得点を決めたのは実に2年ぶり。「海外組に追いつけるようにプレーの質を上げていかないと」と岩田。J屈指の万能MFが、チームを19年以来のリーグVに導き、W杯メンバー入りも手繰り寄せる。

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2022年7月31日のニュース