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ドイツが4戦連続で1―1ドロー フリック監督就任後、初めて格下と引き分け「教訓としなければ」

[ 2022年6月12日 12:25 ]

欧州ネーションズリーグ第3戦   ドイツ1-1ハンガリー ( 2022年6月11日    ハンガリー・ブダペスト )

試合を見守るドイツ・フリック監督(AP)
Photo By AP

 W杯カタール大会(11月21日開幕)の1次リーグE組初戦で日本と戦うドイツが、またもや1―1で引き分けた。

 FIFAランキング12位のドイツは最上位リーグAの3組で同40位のハンガリーを相手に開始6分で失点。自陣の左サイドを破られてクロスを許し、こぼれ球を決められた。3分後にはMFホフマンが最終ラインからのロングパス1本で抜け出して同点弾を決めたが、その後はコンパクトに守るハンガリーに苦戦。ホフマンが相手GKと1対1になった後半27分の決定機ではシュートではなくFWウェルナーへのパスを選択し、相手DFにクリアされるなど攻めあぐねた。

 ボール保持率65%を記録したドイツだが、シュート数では7―10本と劣り、枠内シュートは1本のみ。1―1の引き分けは3月29日の親善試合オランダ戦から4戦連続となり、3戦3分けで勝ち点3の今大会はイタリア(勝ち点5)、ハンガリー(同4)に次ぐ3組3位と出遅れている。

 フリック監督は「ハンガリーはとてもコンパクトに守り、ボールを保持した時にはとても良い切り替えを見せた。我々は確信を持って素早く前進できず、あまりに多くのミスをした」と指摘。「最終的にこの結果に満足しなければ」と嘆いた。

 昨夏に就任した指揮官は不敗を12試合(8勝4分け)に伸ばした一方で、就任直後の8連勝はリヒテンシュタイン(192位)、アルメニア(92位)、アイスランド(63位)、ルーマニア(48位)、北マケドニア(62位)、イスラエル(76位)と格下が相手。その後はオランダ(10位)、イタリア(6位)、イングランド(5位)と3戦連続で1―1に終わり、今回は初めて40位で格下のハンガリーとも引き分けた。フリック監督は「我々は成長の過程にいる。昨年9月にチームを構成し始めたことから後退がくるということは明白だった。この試合を教訓としなければ」と語った。

 決定機を逃したホフマンは「僕がシュートを打つべきだったと思う。(決めていれば)決勝点になっていただろう」と渋い表情。GKノイアーも「ここで(勝ち点3の)チャンスを計算していたから失望している。ゴールを目指す姿勢に欠けていた」と振り返った。

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2022年6月12日のニュース