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【Jトピ~データで読み解く】京都ウタカはPA進入とシュート本数でトップ チャンス演出もフィニッシュも

[ 2022年4月13日 16:45 ]

スペースを自らつくり出す能力にたけている京都・ウタカ
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 京都のエースFWピーター・ウタカ(38)が、5季ぶりに復帰したJ1の舞台で早くも得点量産モードに入っている。先週の2試合で計3ゴールを挙げて今季6得点とし、ランキングトップに躍り出た。(記録課)

 10日の鳥栖戦では開幕7試合無敗、わずか2失点だった鉄壁守備をあっさり攻略した。前半10分にゴール前でうまく相手のマークを外し、DF白井の右クロスを右足で合わせ先制点を奪った。後半25分には味方DFのクリアボールに反応し、相手のバックパスのミスを見逃さず相手ゴール前へ。滑り込むGKとDFを鋭い切り返しでかわし、無人のゴールに楽々と流し込んだ。

 元ナイジェリア代表で、15年に清水で日本のキャリアを開始。16年に広島でJ1得点王を獲得、複数のクラブを渡り歩き、J2で昨季まで3年連続20得点以上を挙げた。今季出場したフィールド選手では42歳の磐田MF遠藤に次ぐ年齢ながら、チームの全8試合に先発。7試合にフル出場という鉄人ぶりだ。

 敵陣PA内での空中戦はわずか3度で1勝だけ。タックル勝率も高いとはいえず、がっしりした体格を生かすスタイルではない。一方で、ボールをPA内に入れるパスやキープに成功した選手にカウントされる「PA進入」が、リーグ最多の27回。そしてシュート27本、特にドリブルからのシュート9本(2得点)ともトップ。チャンスを自ら作りつつ、ゴール前でも冷静さを保ち簡単にボールを失わず、相手をかわしてシュートに持っていく能力が高い。
 スプリントや走行距離では上位に入らないものの、要所で円熟味のあるプレーを見せて得点を量産する38歳。J1最年長の得点王をはじめ、数々の記録更新が期待できそうだ。(データ提供:データスタジアム)

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