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三笘が描く成長曲線 切り札からスタメン奪取、W杯へ「やれることを証明しないと」29日ベトナム戦

[ 2022年3月27日 05:30 ]

練習に汗を流す三笘(右)(左は植田)(撮影・西海健太郎)
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 7大会連続のW杯出場を決めた日本代表は26日、29日のW杯アジア最終予選ベトナム戦(埼玉)に向け千葉市内で練習を再開した。約8カ月後の本大会のメンバー入りに向け、早くも火ぶたが切られたサバイバル。24日のオーストラリア戦で殊勲の2得点を決めたMF三笘薫(24=サンジロワーズ)は、まずは切り札からレギュラーの座をつかみ取る意気込みを示した。

 三笘の目線は既に新たなステップへと向けられていた。A代表デビューで伊東の決勝点をアシストした昨年11月のオマーン戦、代表初ゴールを含む2得点でW杯切符をもたらした24日のオーストラリア戦。出場わずか2試合ながら、救世主の活躍で切り札としては絶大なる破壊力を見せつけた。ただ、出場はいずれも後半から。希代のドリブラーは今後へ「スタメンでやれることを証明しないといけない」ときっぱり話した。

 実は川崎F、昨夏に加入したサンジロワーズでも切り札→主軸と同じ成長曲線を描いてきた。三笘自身もここまでのキャリアと重ね「途中から結果を出して、スタメンになって、そこで勝ち続けることでその座を維持できると思う」という。ベルギーでは上下運動も求められるウイングバックで起用され、プレー強度や守備面でも成長。森保監督もその点を高く評価しており、下地は整いつつある。

 初の海外挑戦では栄養士も雇い、食事面でもさらに気を配った生活を送る。言葉の壁を乗り越えメンタル面でも成長。「重すぎても動けない」と過度な筋トレは避けつつも「意図的に少しずつ体重を増やそうと思っている」と肉体改造にも意欲的だ。

 W杯出場が決まり、いよいよスタートした23人のメンバー争い。三笘が見据えるのはA代表定着、定位置奪取、そしてカタール行きの切符。初先発の可能性が浮上したベトナム戦へ「攻撃だけでなくて、守備もできることを証明しないといけない」と力を込めた。

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