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南野の逆襲 2・1サウジ戦初ゴールで左サイド“機能不全論”打破だ「結果で示すしかない」

[ 2022年1月30日 05:30 ]

ボール回しをする(右から)川島、南野、板倉、久保、柴崎 (撮影・光山 貴大)
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 日本代表は29日、W杯アジア最終予選のサウジアラビア戦(2月1日)へ向けて千葉市内で練習を行った。勝てば7大会連続W杯出場に王手がかかる一戦。最終予選無得点で、批判の声も上がるFW南野拓実(27=リバプール)は得点への決意を新たにした。

 中国に2―0で勝利しても、世間の厳しい声は耳に届いているのだろう。右サイドの伊東が3戦連発と結果を残すのに相反して長友と形成する左サイドの“機能不全論”。最終予選出場5試合無得点2アシストの南野はその批判に対して怒りをあらわにすることなく、全てを受け止め、強い口調で話した。

 「結果で示すしかないですね。次の重要な一戦で、結果で示すことができればいい」

 主に4―2―3―1のトップ下でプレーした2次予選では、出場7試合9得点だった。だが、最終予選では主戦場は左サイドに移り、10月12日のオーストラリア戦で4―3―3システムが導入されて、さらにゴールの位置が遠くなった。相手のレベルも高くなった。中国戦前には「自分が得点できなくてもチームが勝てるのならば、それを望む」と引き立て役も買って出た。

 だが、次なる相手は首位サウジアラビア。強敵を前に奮い立った。「このフォーメーションになってから、試合を重ねるに連れ良くなっている部分もある。共有できるイメージも多くなっている」と南野。昨年11月のベトナム、オマーン戦は左サイドに張る時間帯が多かったが、27日の中国戦は中央寄りに位置。大迫が左サイドに流れると、入れ替わるように最前線に飛び出すなど流動的な動きを見せた。前半38分には決定的なシュート。ポジションにとらわれないプレーが出始めた。

 サウジアラビアに勝利すれば、日本サッカー史上初のアジア最終予選5連勝。そして7大会連続W杯出場に王手をかける。悩み、批判にさらされている背番号10が大一番で逆襲ののろしを上げる。

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2022年1月30日のニュース