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高木琢也氏 国見高恩師・小嶺さん悼む 自らバス運転し遠征へ…不利な環境もプラスにする人でした

[ 2022年1月7日 13:10 ]

小嶺忠敏さん
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 国見高(長崎)を率いて1987年度の初制覇を含め、全国高校サッカー選手権を6度制した小嶺忠敏さんが7日、死去した。76歳。小嶺さんの国見高校時代の教え子で、元日本代表FWの高木琢也さん(54=J3相模原監督)が恩師をしのんだ。

 小嶺先生に教わった生徒は、みんな人生に影響を受けた。社会人でも同じだが、僕はたまたまサッカーの世界で道を切り開けたが、先生と出会わなければいまの自分はない。先生には「言い訳はするな。何があっても正直に生きろ」と教えられた。あいさつも「人間の基本だ」と厳しく言われた。

 私は中学生からサッカーを始めたが、国見高校に入学したのは私の実家の前が理髪店でその店主が小嶺先生のいとこで、紹介されたのが縁だった。体が大きくパワーがあったので、興味を持ってくれた。帝京や静岡勢が強かったが、追いつけ追い越せで国見も強くなり、追われる立場になった。バスで関西や関東まで先生が運転して遠征に行ったが、環境や地域性に恵まれていなくても、それをプラスにする人だった。

 昨年9月に(当時J2の相模原が)長崎で試合があり、前日の練習に来てくれたが、お会いしたのはそれが最後。やせて体調が悪そうで心配していたところだった。

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