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青森山田・松木 3冠先導弾!仏1部も注目の逸材が試合決めた 6発快勝で大会通算50勝

[ 2022年1月1日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権第3日・2回戦   青森山田6ー0大社 ( 2021年12月31日    駒沢 )

<大社・青森山田>後半、ゴールを決めた田沢と喜ぶ青森山田・松木(上、撮影・西海健太郎)
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 3大会ぶりの優勝を目指す青森山田が大社(島根)を6―0で下して快勝発進し、史上8校目の大会通算50勝(PK戦勝利含む)に到達した。今年のFC東京加入が内定している主将のU―22日本代表MF松木玖生(くりゅう、3年)が、2―0の後半28分に試合を決定づける追加点をマーク。大会初戦のゴールは、準優勝だった過去2年に続いて3大会連続となった。2日の3回戦では阪南大高(大阪)と対戦する。

 今大会の“顔”が、早速結果を残した。後半28分、松木はMF小原のパスを受けてペナルティーエリア内の右でGKと1対1になると、右足でループ弾。試合を決定づけると、両手を大きく広げて駆け寄る味方を抱きとめた。「前半は硬さがあったけど、後半にうまく自分たちらしいサッカーができた」。2大会連続準優勝から王座奪還へ。まずは初戦を制した。

 前半は0―0。「全員が全員、得点を奪わなきゃという前への意識が空回りした」。カウンターを受ける場面もあった。ただ、自身は1年時から主力で選手権は3大会目。初戦に特有の硬さが生まれることは織り込み済みだった。「割り切ってやろう」と臨んだ後半、一気にギアを上げた。

 粉雪が舞う中で大量6得点。クロスバー、ポスト直撃のシュートも後半だけで4本を数えた。松木の初戦ゴールは、1年時の米子北戦(6―0)、2年時の広島皆実戦(2―0)に続き3大会連続で、選手権通算7得点目。中盤をMF宇野と巧みにコントロールし、黒田監督からは「キャプテンの松木中心に凄く冷静に後半を戦ってくれた」と称えられた。

 前々回も前回も、あと一歩で頂点に届かなかった。今季は全国高校総体で優勝し、高円宮杯プレミアリーグEASTも制覇。三度目の正直には、3冠が懸かる。昨年1月末にはフランスの名門リヨンのU―19チームの練習に参加。ストラスブールも獲得に動いた世代屈指の逸材の最後の冬が、幕を開けた。

 ◇松木 玖生(まつき・くりゅう)2003年(平15)4月30日生まれ、北海道出身の18歳。青森山田中時代に全国大会優勝2度、準優勝1回。高校選手権では準優勝だった1、2年と大会優秀選手。21年10月に飛び級でU―22日本代表に選出された。好きな選手はイングランド代表MFフォーデン(マンチェスターC)。1メートル79、76キロ。利き足は左。

 ▼大社・MF角主将 全力は出し切った。0―6で負けたが、手応えもあり、回せるところは回せた。失点してからメンタルの切り替えができなかった。

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