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「西の横綱」大津 東福岡との「九州プレミア対決」を4発で制する 2発の川口「追加点意識した」

[ 2022年1月1日 05:30 ]

第100回全国高校サッカー選手権第3日・2回戦   大津4ー0東福岡 ( 2021年12月31日    熊谷陸 )

<東福岡・大津>大津・川口はゴールを決め喜ぶ(撮影・西尾 大助)
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 大津(熊本)は東福岡との九州対決に4―0で勝利。MF川口敦史(3年)が先制ゴールなど2得点の活躍を見せた。

 西の横綱との呼び声高い大津が、4発完封で東福岡との“プレミア対決”を制した。

 中部大第一との1回戦では5人で5得点した攻撃力が武器だ。この年代最高峰の高円宮杯U―18プレミアリーグ西地区でしのぎを削る東福岡との九州対決でもさく裂した。

 前半10分、MF川口が先制のゴールを決めた。「得点を取ることで自分のプレーにも余裕ができた」。後半8分にも右から中へ切り込んで左足で豪快に決めた。「1点差だと焦るのでとにかく追加点を意識した」とチームの勢いを加速させたゴールを振り返った。

 川口には燃える理由があった。鳥栖U―15唐津出身。ともにプレーした佐賀東の中山がゴールを決め、前回覇者の山梨学院を倒した姿に刺激を受けた。「小学校から一緒にサッカーしてライバル心があった。試合前にシュートを決めているのを見て負けたくない気持ちが凄くあった」。

 鳥栖ユースに昇格できなかった際、自身も佐賀東への進学を考えたというが、大津OBで鳥栖U―15唐津の岩田雄介コーチから勧められて同校の練習会に参加した。「パスサッカーが面白くて練習の雰囲気も良かった」と進学を決めた。その佐賀東とは2日の3回戦で対戦する。中山以外にも主将の森田ら中学時代のチームメートがいる。「負けないようにしっかり自分のプレーができれば」と気を引き締めた。

 守りも2戦連続無失点と攻守ともに充実している。山城朋大監督は次戦へ向けて「(九州の)トップを走っている自負があるので負けられない」と力強く話した。(村田 有子)

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2022年1月1日のニュース