冨安 7日難敵撃破へ“サウジキラー”再現だ「いい緊張感でやりたい」
日本代表は4日、サウジアラビア・ジッダで7日(日本時間8日)のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦に向けた合宿を開始した。DF冨安健洋(22=アーセナル)は19年1月のアジア杯でサウジアラビアを相手に大会日本人最年少弾となる国際Aマッチ初得点を記録。2年ぶりとなる自身通算2点目を決めれば、最終予選では日本人DF最年少ゴールとなる。
日本の“看板”へと成長した冨安が、再び中東の雄を砕く。ともに開幕2連勝しているサウジアラビア、オーストラリア(12日)との上位対決が、7大会連続のW杯出場を占う前半戦のヤマ場。「ここ2試合で決まるといっても過言ではないくらい大事な2試合。準備期間を含めていい緊張感でやりたい」と強調した。
20歳77日で迎えた19年1月21日、サウジアラビアはアジア杯日本人最年少得点を決め、1―0と完封勝利した相手だった。当時は代表デビューから3カ月で、ヘディングは小学生から高身長だったため必要としてこなかった苦手分野。同大会のオマーン戦で競り合いに勝てなかった後悔から斉藤俊秀コーチの助言を受けて自主練習に励み、得点につなげた。今も同コーチとの練習を継続しており「セットプレーでいかに得点できるようになるかは、僕がこの先よりいい選手になるために必要なもの」と国際Aマッチ2点目へ意欲を高めた。
中東のUAEで行われた前回対戦時はボール保持率23・7%、シュート数5対15と大苦戦する中、冨安はゴール前で体を張って無失点に貢献。攻撃でも数少ないチャンスを生かしCKから決勝点を奪った。日本はサウジ戦のアウェーは過去2戦2敗と鬼門。さらに全体練習が実質2日だけで厳しい戦いが予想されるだけに、今回も冨安の攻守にわたる活躍が求められそうだ。
今季から“アーセナルの冨安”となり、名門を67年ぶりの開幕3連敗から立て直しに貢献した。称賛を浴びても「サッカーをやっている以上、完全体はない。まだまだ上がある」とどこまでも謙虚で貪欲な22歳。対アジアで出場12試合中、完封9、黒星はわずか1と強さを誇るDFが、再び“サウジキラー”となる。
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