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なでしこ・池田新監督が就任会見に出席 「頂点を目指し、世界を奪還する」

[ 2021年10月1日 20:06 ]

就任会見に臨んだなでしこジャパン池田新監督(C)JFA
Photo By 提供写真

 日本サッカー協会は1日、女子日本代表の新監督に池田太氏(50)が就任したことを発表した。この日、オンラインで就任会見が行われ新監督は「頂点を目指し、世界を奪還する強い気持ちでチーム作りがしたい」と意気込みを語った。

 池田氏は青学大を経て93年から浦和でプレー。引退後は02~08年までコーチとして浦和の黄金期を支え、指揮官は「数多くのタイトルを獲り、チームの雰囲気を感じ取るアンテナが養われた。今の指導のベースになっている」と振り返る。17年から年代別の女子代表監督を歴任し、18年U―20W杯で初優勝した手腕が評価された。

 11年女子W杯を制したチームも近年は低迷が続く。19年W杯、今夏の東京五輪はともに決勝トーナメント1回戦敗退に終わった。池田監督は「世界の女子サッカーの進歩はすさまじい」と、海外勢との差を認めつつも「日本人の俊敏性は欧米勢に勝っている。日本人の機敏さ、連動連携を突き詰めて行けば、相手を打ち負かすことはできる」と語る。

 高倉麻子前監督は世代交代を図り、若手を積極的に起用。MF塩越柚歩(三菱重工浦和)など新戦力を発掘し、多くの国際経験を踏ませた。一方戦術面では選手を限定して失われるものを嫌い、自由度を与えていただけに今井女子委員長は「もう少し、約束事や決まりごとがあった方が選手は安心してプレーできたのかな」と、より組織的な戦術を新指揮官には求めた。

 任期は24年パリ五輪まで。今月18日の国内合宿で始動し、初陣は来月の海外遠征となり、来年1月のアジア杯が目標となる。池田新監督は「直近のW杯、五輪では上位に食い込めなかったが、戦っている中で相手に勝る攻撃、守備をみせた部分はあった。強度を上げ、細部を詰めて勇敢にダイナミックに戦うチームを作っていきたい」と、強いなでしこを取り戻す。

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2021年10月1日のニュース