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人口268万人のモルドバからCL本戦初出場のシェリフが白星発進 得失点差でレアル抑えてD組首位!)

[ 2021年9月16日 17:11 ]

欧州チャンピオンズリーグ1次リーグD組   シェリフ2―0シャフタル・ドネツク ( 2021年9月15日    モルドバ・ティラスポリ )

ゴールを喜ぶシェリフの選手たち(AP)
Photo By AP

 予選1~3回戦とプレーオフを勝ち上がり、旧ソ連のモルドバからCL本戦初出場を果たしたシェリフが大きな一歩を記した。過去10年で出場9回、16強3回を誇るウクライナの強豪シャフタル・ドネツクを2―0で撃破。堂々の初陣1勝を挙げた。

 前半16分のカウンターでDFクリスティアーノ(ブラジル)がドリブルで左サイドを駆け上がってゴール前に折り返し、FWトラオレ(マリ)が豪快な左足ボレーで先制点を決めた。後半17分には自陣の右スローインから相手の隙を突いて素早く逆サイドに展開し、再びクリスティアーノがピンポイントのクロス。途中出場のFWヤンサネ(ギニア)がヘディング弾で加点した。

 ボール保持率は32%―68%、シュート数も11―21本と苦戦しながら、攻撃に転じた際は少ない手数で相手ゴールに迫って効率良く得点。母国ウクライナの名門を破ったベルニドゥブ監督は「素晴らしい夜だった。スピードもテクニックも相手に劣ることはなかった。戦術が機能した」と笑った。「シャフタルに得点を許さず、守備から攻撃への切り替えも素晴らしかった。ファンのサポートに感謝するべきだね」。途中出場の4人を含め、この日は出場した15選手全員が外国籍だったが、声援を送ってくれた5205人のファンに頭を下げた。

 D組の残り試合ではレアル・マドリードがインテル・ミラノを破ったものの、スコアは1―0。第1節を終えた時点では得失点差でCL最多優勝13回のレアルを抑え、シェリフがD組首位に立つ。敵地で迎える次節28日の“首位攻防戦”に向け、ルーマニアとウクライナに挟まれた九州よりも小ぶりな人口268万人の小国が、大いに盛り上がることになりそうだ。

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2021年9月16日のニュース