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森保監督 W杯アジア最終予選は中国警戒、豪州&サウジ同組も“まるで昔の日本”

[ 2021年7月2日 05:30 ]

2022年W杯カタール大会への道
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 22年W杯カタール大会アジア最終予選の組み合わせ抽選が1日、マレーシアで行われ、7大会連続出場を目指す日本代表はオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと同じB組に入った。国籍取得選手5人を擁する中国、韓国人監督率いるベトナムなど難敵ぞろい。9月2日に開幕し、来年3月まで7カ月間、ホーム&アウェーで10試合を戦う。

 「ドーハの歓喜」へと続く長く険しい道のりが決まった。B組最大の敵は毎度、激闘を繰り返すオーストラリア、19年アジア杯では主導権を握られたサウジアラビア。10月には長距離移動も含め、中4日で両国との連戦も待つ。抽選を見守った森保監督は「私自身も経験したが、最終予選は別次元の戦い」と話した。他にも癖の強い難敵がそろった。

 直近の中国代表リストには5人ものカタカナが並ぶ。ブラジル出身のFWエウケソン(広州FC)ら、いずれも国籍を取得した助っ人選手で国を挙げた強化策の象徴だ。森保監督も「強いと思っています。国籍取得選手が入り、間違いなくチーム力は上がった」と警戒心を強めていた。

 19年アジア杯ベトナム戦での苦戦は記憶に新しい。何とか堂安がPKを決め、1―0で辛勝した。東南アジアを代表する新興国で韓国人の朴恒緒監督が率い、日本へのライバル心を持つ。今回、宿敵韓国とは別組に入ったが“もう一つの日韓戦”といえる。

 オマーンとは9月2日の初戦で激突。堅守速攻型で19年アジア杯では1―0と苦戦した。「初戦が大事なのは言うまでもない」と指揮官。前回予選も初戦UAE戦に逆転負けとつまずいた。良い形でオーストラリア、サウジアラビア戦に臨むためにも他3カ国との対戦で取りこぼしは許されない。

 韓国+中東5カ国という編成の「A組」とは対照的に多彩な顔ぶれ。気候、時差、移動も勝負の鍵となり、反町技術委員長は早くもチャーター便の導入も示唆した。現役時代の森保監督は「ドーハの悲劇」に泣き、W杯切符にあと一歩届かなかった。「絶対にW杯に出ると思って戦う。日本代表の誇りを持ち、全ての試合に全力を尽くす」。今度はドーハで笑うために。

 ▽主な国籍変更選手 日本ではブラジル出身のMFラモス瑠偉、FW呂比須ワグナー、DF三都主アレサンドロ、DF田中マルクス闘莉王らが日本代表の中心選手として活躍してきた。近年では中国代表のほか、カタール代表などが選手の国籍変更によりチーム強化を図っている。

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