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“18歳守護神”鈴木彩艶 いざ最年少五輪出場へ!U24代表“最終テスト”27人発表

[ 2021年5月21日 05:30 ]

U24代表に初選出された浦和GK鈴木
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 日本協会は20日、U―24日本代表27選手を選出した。唯一の初招集となったGK鈴木彩艶(ざいおん、18=浦和)は04年アテネ大会での平山相太(19歳2カ月6日)を抜く歴代最年少での五輪出場が視野に入る。オーバーエージ(OA)枠にはDF吉田麻也(32)、DF酒井宏樹(31)、MF遠藤航(28)が入り、3選手は東京五輪でのメンバー入りが事実上、決まった。五輪代表18人の発表は6月中旬。5日の同ガーナ戦、12日にジャマイカ代表戦で東京五輪に向けた最終選考が佳境を迎える。

 18歳の「大器」が飛び級で滑り込んで来た。東京五輪への最終選考となる6月の親善試合。GK鈴木が唯一の初招集として名を連ねた。18歳で五輪出場となれば、04年アテネ大会の平山相太(19歳2カ月6日)を抜き、歴代最年少。「強みを存分に発揮し、本大会に出場できるようアピールします」と意気込んだ。

 ガーナ人の父と日本人の母を持ち、1メートル90、91キロの肉体は規格外のパワーを搭載。バネを生かしたシュートストップはもちろん、特に「強肩」ぶりはすさまじく、攻撃の起点となるスローイングでは剛速球がハーフラインを超える。17、19年とU―17W杯、19年にはU―20W杯にも出場し、国際経験も豊富。そのたび、世界を驚かせてきた。

 浦和では9日の仙台戦で西川周作をベンチに置き、J1デビュー。完封勝利を飾るも「浦和のGKでレベルは一番下」と謙虚に話し、翌日もクロス対応の修正に精を出した。森保監督も視察した16日のG大阪戦で連続完封。18歳8カ月25日でのデビュー2戦連続完封は、95年の川口能活(U―24代表コーチ)を抜く最年少記録だった。

 性格は「真面目と言われます」と照れるが、ゴール前での落ち着き、振る舞いには既に風格が漂う。吉田、酒井、冨安らが並ぶDF陣との融合が進めば世界クラスの「鉄壁」ぶりに期待が膨らむ。父の母国でもあるガーナ戦は1次リーグ初戦の南アフリカ戦を仮想、ジャマイカはA代表との対戦。内容次第では彩艶が最終選考を勝ち抜く可能性は十分にある。

 ◆鈴木 彩艶(すずき・ざいおん)2002年(平14)8月21日生まれ、さいたま市出身の18歳。小学生時代から浦和の下部組織で育ち、19年2月にはクラブ史上最年少となる16歳5カ月11日でプロ契約を締結。今季からトップ昇格し、3月2日のルヴァン杯湘南戦でプロデビュー。今月9日の仙台戦でJ1デビュー。各年代別代表の常連。ポジションはGK。1メートル90、91キロ。利き足は右。

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