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冬の欧州移籍市場 5大リーグ“総額”は昨年から約600億円ダウン 移籍金最高額はウェストハムMF

[ 2021年2月3日 02:08 ]

ウェストハムが本拠として使用しているロンドンスタジアム(AP)
Photo By AP

 欧州サッカーは主要5大リーグ(英、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス)の冬の移籍市場が1日に終了。コロナ禍の影響により多額の移籍金が発生する“大型移籍”はほどんどなく、MF南野(サウサンプトン)やMF久保(ヘタフェ)などのような少額で済む期限付き移籍が目立った。スペイン紙アス(電子版)では5大リーグの移籍金総額が2億5945万ユーロ(約328億円)だったと報道。これは昨年FIFA(国際サッカー連盟)が公開した同市場での5大リーグ総額8億2460万ドル(約908億円)と比べ大幅ダウンとなった。

 それでもリーグ別では英1部プレミアリーグが8446万ユーロ(約106億円7000万円)でトップ。ウェストハムが英2部ブレントフォードから期限付き移籍中だったMFベンラーマ(25)を移籍金2300万ユーロ(約29億円)で獲得。これがこの市場最高額(移籍金のみ)となった。

 同じプレミア勢からはマンチェスター・ユナイテッドがイタリア1部アタランタからFWアマド・ディアロ(18)を移籍金2100万ユーロ(約26億5500万円)で獲得。こちらは出来高を含めると最大4100万ユーロ(約52億円)の大型契約に。他にはアストンビラがフランス1部マルセイユからMFモルガン・サンソン(26)を移籍金1800万ユーロ(約22億7000万円)で獲得。これら3つの完全移籍がプレミアリーグ総額の7割近くを占めた。

 また、スペイン1部は移籍金2045万ユーロ(約25億6000万円)しか使っておらず5大リーグで最も低い金額に。レアル・マドリードとバルセロナは揃って1人も獲得しなかったことが響き、昨年と比べリーグ全体の支出が84%以上減少した。世界に名をはせたビッグクラブであっても経済的ダメージが大きかったことを感じさせる移籍市場となった。

<スペイン紙アスが報じた5大リーグ移籍金総額>
プレミアリーグ(英1部) 8446万ユーロ(約106億円7000万円)
セリエA(イタリア1部) 7768万ユーロ(約98億2000万円円)
ブンデス(ドイツ1部) 4790万ユーロ(約60億5000万円)
フランス1部 2900万ユーロ(約36億7000万円)
スペイン1部 2045万ユーロ(約25億6000万円)

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2021年2月2日のニュース