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藤枝順心 高校女子サッカー連覇、全試合完封で最多タイ5度目の日本一

[ 2021年1月11日 05:30 ]

スポニチ後援 第29回全日本高校女子サッカー選手権大会 決勝   藤枝順心(静岡)3-0作陽(岡山) ( 2021年1月10日    ノエスタ )

連覇を達成し、笑顔でカップを掲げる柳瀬(中央)ら藤枝順心イレブン (撮影・後藤 大輝) 
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 17年大会と同じ顔合わせとなった決勝は、藤枝順心(静岡)が作陽(岡山)を3―0で破り、史上4校目の大会連覇を飾るとともに常盤木学園(宮城)に並ぶ最多5度目の優勝を果たした。藤枝順心は後半2分、窓岩日菜(2年)が頭で合わせて先制すると、その後もスーパーサブ高尾真莉奈(3年)の得点などで作陽を突き放した。今大会の5試合全て完封勝ちと、完璧な内容で頂点に立った。

 史上4校目の大会連覇、史上最多タイ5度目の日本一。コロナ下でも1838人の観衆が藤枝順心の歴史的快挙を見届けた。

 「大きなことを成し遂げられてうれしい。完璧な優勝をしよう。そういう意識はありました」。藤色の歓喜の輪の中心にいた柳瀬主将は笑顔だった。3―0で迎えた試合終盤。勝利は動かない状況だったが、初戦から続く無失点での頂点にこだわり、豊富な運動量で最大の武器である「ハイプレス」を貫いた。

 今大会の全15得点中13点が後半に挙げたもの。4―3―3を基本に相手に合わせて3―4―3、4―2―4と変幻自在に陣形を変える対応能力の高さが光った。多々良和之監督(56)は「これまでのチームの中で個々のレベルは一番なかったかもしれません」と言うが、コロナ禍の中、個々の努力でこれまでで一番の結束力が生まれた。

 「順心の伝統は進化です」と柳瀬。決勝での先制ゴールで今大会の得点王に輝いた窓岩はまだ2年生。史上初の3連覇へ、この伝統は受け継がれていく。

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