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中村憲剛 等々力ラスト試合に「全部焼き付けようと思った」 天皇杯決勝へ「勝って完結させたい」

[ 2020年12月27日 19:31 ]

<天皇杯準決勝 川崎F・秋田>中村のインタビューに聞きいる川崎Fサポーター(撮影・西海健太郎)
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 川崎Fが、今季限りで引退する元日本代表MF中村憲剛(40)の等々力ラストゲームを白星で飾った。27日に天皇杯準決勝でJ3秋田と対戦。前半39分に大卒新人のMF三笘薫(23)のゴールで先制すると、後半38分にMF田中碧(22)の直接FK弾で加点。守備陣も相手にほとんどチャンスを与えず、2―0で勝って4年ぶり2度目の決勝進出を決めた。

 中村は後半41分に登場。試合後には「個人的なことを言えば、もう少し時間が欲しかった」と本音ももらしたが、「選手としてここに来ることはもうないので、全部焼き付けようと思った」とまずはベンチから後輩たちのプレーを見守った。川崎F一筋18年。この試合がフロンターレのユニホームに袖を通してプレーした公式戦680試合目。中村らしい戦術眼に優れたプレーで本拠でのラストを締め、スタンドからは万雷の拍手が送られた。

 チームは中村の本拠ラストだった試合を白星で飾り、今シーズンの目標に掲げていた「複数タイトル」まであと1勝。三笘の先制点を絶妙なスルーパスでアシストしたMF大島は「やっぱりさみしさは絶対に生まれますけど、ピッチに喜びと、教えてもらったことを僕だけでなくチームメート全員でピッチで出して、優勝して憲剛さんを送り出したい」と元旦への強い意気込みを語った。

 今大会は記念の100回大会で、舞台は中村にとって最初で最後の新しい「国立」。チームはバンディエラ(旗頭)の門出に最高の舞台を整えた。中村は主将として決勝に駒を進めた06年大会では鹿島に敗れて準優勝。それだけに「天皇杯への想いは僕もチームもある」。現役ラストゲームへ、クラブ初の天皇杯タイトル獲得へ、背番号14は「元日、新しい国立で戦えることをうしれく思います。勝って完結させたいです!」と力強く宣言した。

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2020年12月27日のニュース