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磐田・遠藤 40歳フル出場 昇格請負人7季ぶりJ2もさすがの存在感

[ 2020年10月11日 05:30 ]

明治安田生命J2第25節   磐田0ー0松本 ( 2020年10月10日    サンアル )

前線へ指示をだす磐田・遠藤
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 G大阪からJ2磐田へ期限付き移籍したMF遠藤保仁(40)が10日、アウェー松本戦に右ボランチでフル出場した。J2では7年ぶりのプレーとなる移籍初戦から存在感を示し、90分間試合をコントロール。チームは0―0のドローで、連敗を3でストップした。元日本代表の40歳が勝ち点1獲得に貢献した。

 合流してわずか5日でも、サックスブルーのユニホームでのプレーに違和感はなかった。遠藤はG大阪、日本代表でも一緒にプレーしていたセンターバックの今野と中央でゲームをコントロール。前半18分にはカウンターからFW小川航が飛び出す場面をつくる。FW陣が相手DF陣の裏に抜けられなくなると、G大阪で6年間一緒だったMF大森へパスを増やし、ペルティーエリアを突破する回数が増した。

 キッカーとしてもフル稼働。CK、FKで精度の高いクロスを供給した。後半25分にはペナルティーエリア手前左で自らFKを獲得、直接狙ったシュートはクロスバーを直撃した。遠藤は「今野と大森以外は、今日初めての試合だったので、特徴を探りながらでしたが、問題なくやれた。今日出た選手の特徴は分かったので、コミュニケーションを深めていけば、さらにチャンスをつくっていける」と手応えを口にした。

 今季はG大阪で11試合出場し、フル出場は2月の開幕戦の横浜戦のみ。出場機会を求めて新天地に移ったが、久々の90分間でフルに働けることを示した。鈴木監督も「非常にうまくゲームコントロールをしてくれ、ラストパスの精度も高く素晴らしいプレーだった」と絶賛した。

 チームは計11本のシュートを放ちながら、ゴールを捉えられなかった。8試合連続勝ちなしで14位。苦しい状況は変わらないが、40歳のベテランは「ここから連戦が続きますし、次の長崎戦で勝利して、いい雰囲気でいけばまだまだいける」と力強く語った。J1復帰への救世主として、まずまずのスタートとなった。

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