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柏の“最強ホットライン”復活 クリスティアーノが、オルンガの先制点お膳立て

[ 2020年10月3日 21:52 ]

明治安田生命J1第20節   柏3―0横浜FC ( 2020年10月3日    ニッパツ )

<横浜FC・柏>前半5分、パスを受けて抜け出したオルンガが先制ゴールを決める(撮影・篠原岳夫)
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 柏の誇る“恐怖のホットライン”が復活した。前回対戦で1―3で敗れた横浜FC相手に3発快勝。今年2月のホーム開幕札幌戦(4○2)以来、約7カ月半ぶりの出場となったFWクリスティアーノ(33)が、試合開始直後の5分にFWオルンガ(26)の先制点をアシストした。今季コロナ禍による中断期間で筋肉系を痛めて長期離脱を経験も、昨季J2で27得点を挙げたエースの“相棒”がようやく帰ってきた。

 息ぴったりの一撃だった。前半開始直後の5分。FWクリスティアーノが自陣センターサークル内でボールを受けると、迷わずFWオルンガはゴール前へ駆け上がった。その一瞬を見逃さすことなく、絶妙なロングボールが通ると、最後は1対1からオルンガが左足で流し込んだ。昨季から得意としてきたホットラインでの先制劇。オルンガが右手人さし指を差すと、クリスティアーノは照れくさそうに笑った。

 「ちょうど、きょうでケガしてから4カ月。こんなに、長期離脱することになるとは思ってもいなかった。夜も寝られないくらい、この日の試合が待ち遠しかった」。

 昨季J2でオルンガが挙げた27得点のうち、1/3となる9得点がクリスティアーノのアシストから生まれたもの。J2優勝に大きく貢献する最強ホットラインでJ1舞台に乗り込んだが、今季はコロナ禍による中断期間中に筋肉系を痛めて、4カ月間の長期離脱を味わった。それだけに、待望だった“相棒”の復帰にはオルンガも「彼(クリスティアーノ)は昨年から、多くのアシストをしてくれる。攻撃も活性化され、復帰してくれたのは本当にうれしい」と手放しで喜んだ。

 11月には、攻撃陣をけん引してきたオルンガがケニア代表としてアフリカ選手権に出場予定。帰国後は新型コロナウイルスの影響により、2週間の隔離期間を設けるため最低でも、4試合の欠場が見込まれている。だからこそ、昨季J2で19得点18アシストを挙げたクリスティアーノの復帰は大きい。ネルシーニョ監督(70)も「クリスが前線にいることで相手の脅威になる。これから、ますます良くなるはず」と期待する最強コンビが、上位浮上へのキーとなるはずだ。

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2020年10月3日のニュース