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ACL中止危機!11月への延期案に各国反発

[ 2020年9月4日 05:30 ]

ACL2019を制したアルヒラルイレブン
Photo By スポニチ

 今季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)が、再開を待たずして中止の危機にひんしていることが3日までに分かった。複数の関係者によれば、10月に集中開催となった中断中の東地区1次リーグに関し、アジアサッカー連盟(AFC)はコロナ禍の現状を鑑み、各国リーグに11月への延期を打診。だが、反発の声が大多数を占めており、関係者は「このままでは中止となる可能性も十分に考えられる」と、明かした。

 今季のACLは2月に1次リーグの2試合を消化したのみ。AFCは7月9日に、1次リーグ残り4試合を10月16日から集中開催で実施すると発表。その後、神戸のG組と横浜のH組は10月17日~11月1日にマレーシアでの開催が決まった。だが、条件付き活動制限令を年末まで延長したマレーシアをはじめ、各国のコロナ事情は今も厳しい状況のまま。FC東京のF組は開催地が未定のままだ。

 また、12月9~19日にカタールで開催予定の20年クラブW杯も中止となる可能性が高いという。そのためAFCは1次リーグの集中開催を10月から1カ月引き延ばし、クラブW杯中止で空く可能性が浮上した12月に決勝トーナメントを開催する案を計画。各国に同意を持ち掛けたという。ただ、各国リーグともコロナ禍の影響で過密日程を抱えており、交渉は難航。帰国後の隔離問題などもあり、参加国の中には「延期なら中止」を訴えるリーグもあるという。

 ▽ACL日本勢の現状 1次リーグは32チームが東西に分かれて行われる。両地区ともに16チームが4組に分かれ、各組1位と2位の計8チームが決勝トーナメント(T)に進む。日本勢は2月に2試合ずつを消化し、F組のFC東京が1勝1分け、G組の神戸とH組の横浜が2勝と、3チームとも不敗で首位に立っていた。決勝Tが16チームとなった09年以降、日本勢で開幕2連勝したチームは全て決勝Tに進出している。

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2020年9月4日のニュース