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サラゴサ、フェルナンデス監督が退任 1部昇格逃し「パンデミックで全てが狂った」

[ 2020年8月18日 21:23 ]

 MF香川真司(30)が所属するスペイン2部サラゴサを率いていたビクトル・フェルナンデス監督(59)が退任した。

 18日、本拠地ラロマレーダで行った会見で表明し「長年の悲願である昇格を果たすためには、新しい方向性が必要だと思う」と身を引く理由を説明した。

 1991~96年、2006~08年に当時スペイン1部のサラゴサを率いたフェルナンデス氏は、1993~94年に国内リーグ3位、スペイン国王杯優勝、1994~95年に欧州カップウィナーズ杯優勝という輝かしい実績を残したクラブのレジェンド指揮官。2013年に2部に転落し、低迷する古巣を再建するため2018年12月に3度目の就任を果たした。

 2018~19年は15位に終わったチームを今季は昇格争いに導き、8季ぶりの1部復帰へ期待が高まっていた。しかし、新型コロナウイルスの影響による中断期間後は3勝1分け7敗と失速して自動昇格圏の2位から転落し、3位で昇格プレーオフへ。フェルナンデス監督は「昇格をつかみかけていただけに、本当に悲しい。(コロナ禍の)パンデミックで全てが狂った」と改めて振り返り、悔しさを口にした。昇格プレーオフは1回戦で6位エルチェに2戦合計0―1で敗れた。

 香川は昨年に2年契約で加入しており、契約を1年残しているが、17日付の地元ニュースサイト・デスマルケは「(クラブ、香川の)両者が(契約など)状況を見直す可能性がある。残留は不透明だ」と報じた。大事なプレーオフ2試合で先発起用するなど、香川に大きな信頼を寄せていたフェルナンデス監督の退任は、来季の去就に大きな影響を与えそうだ。

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2020年8月18日のニュース