大宮GKクリャイッチ「チームメートがいてこそ守れている」　クラブ初3戦連続“ウノゼロ勝利”の誓い

3試合連続ウノゼロ勝利を誓った大宮・クリャイッチ

　J2大宮の元セルビア代表GKクリャイッチ（29）が、クラブ初の3戦連続ウノゼロ勝利を誓った。チームは31日、次節8月2日のホーム福岡戦に向けて非公開で調整。リーグ再開後、5戦連続でゴールマウスを守る新守護神は「相手がどこであろうと、自分たちが勝ちに行くことには変わらない。最大限の準備をするだけ」と、目の前の相手に集中した。

　現在、チームは2試合連続で1―0の完封勝利。イタリアで1―0の勝利は最も美しい勝ち方「ウノゼロの美学」と称され、クラブも99年にJ参入以降1―0勝利は2戦連続が最高だ。決して容易ではないが、クリャイッチは「自分だけではなく、チームメートがいてこそ守れている。1人だと仕事はできない」。そう謙遜するが、間違いなく陰の立役者となってきた。

　昨季までセルビア1部の名門・パルチザンで、日本代表FW浅野拓磨（25）とプレー。浅野から「アリガトウ」、「オハヨウ」の日本語を教えてもらうなど、チームに順応する努力をしてきた。「ピッチ上でGKは相手の位置を仲間に伝える必要がある。日本語は完璧ではないが、仲間に助けてもらっている。J2を勝ち上がるためには、今のパフォーマンスを続けていきたい」。献身的な助っ人が、3戦連続完封勝利に導く。