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ボローニャ冨安 ミランからセリエA初ゴール!ヒデ以来日本人21年ぶり“世界的名門”に一発

[ 2020年7月20日 05:30 ]

セリエA   ボローニャ1―5ACミラン ( 2020年7月18日 )

<ACミラン・ボローニャ>前半44分、左足のミドルシュートでセリエA初ゴールを決める冨安(AP)
Photo By AP

 ボローニャの日本代表DF冨安健洋(21)がセリエA初ゴールを挙げた。アウェーのACミラン戦で0―2の前半44分、左足でミドルシュートを叩き込んだ。セリエAのゴールは日本人9人目で、名門ACミラン戦での得点となれば99年5月のMF中田英寿(ペルージャ)以来21年ぶり。チームは1―5で大敗したものの、右サイドバックで後半14分までプレーした冨安の存在感は光った。

 FW顔負けの豪快ミドルが、冨安のセリエA移籍後初ゴールとなった。前半44分。カウンターから前線に上がり、サイドに開かずに中央の空いたスペースへ入って味方のパスを受ける。相手DFのチェックをかわすために左へボールをコントロールし、ペナルティーアーク付近から左足を振り抜くと、鋭い弾道はイタリア代表GKドンナルンマの頭上を越え、ゴール左上に突き刺さった。

 史上9人目となる日本選手のセリエAでの得点。名門ACミランからのゴールは中田英寿以来2人目だが、中田の2得点はいずれもPKからで、流れの中での得点は冨安が初めてとなった。目の覚めるようなゴールに現地メディアも絶賛。コリエレ・デロ・スポルト紙は「左足でファンタスティックなゴールを決めた」、ガゼッタ・デロ・スポルト紙も「ヨーロッパ級のゴール」と評し、いずれもチーム最高タイの6点を冨安に与えた。

 ただ、5失点は今季ワースト。DFとしては悔いが残る。冨安はクロアチア代表MFレビッチの対応に手を焼き、後半12分には競り合った際にマークを強引にはがされ、4失点目に絡んだ。ミハイロビッチ監督は「選手たちにはがっかりした。チームの目標が欧州リーグ出場なら、来季は戦力強化が必要」と試合内容に疑問を呈した。初ゴールで能力の高さは示しただけに、本職の守備でさらに輝けば、評価はグッと高まることになりそうだ。

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