×

J2磐田 リモート応援で臨場感 無人スタンドに大歓声響いた「素晴らしいシステム」

[ 2020年6月14日 05:30 ]

練習試合   J2磐田 8-1 J3沼津 ( 2020年6月13日    ヤマハ )

常設されたスピーカーを使用してリモート応援を行ったヤマハスタジアム
Photo By スポニチ

 無観客で迎えるJリーグシーズン再到来を前にした13日、静岡県内でリモート応援システム「リモートチアラー」の実証実験が行われた。J2磐田はJ3沼津と、清水はJ3藤枝とそれぞれ練習試合を行い、選手たちは無人の観客席のスピーカーから響く大歓声を好意的に受け止めた。

 誰もいないスタジアムに常設スピーカーからは本番さながらの声援や歌声、拍手がこだました。磐田のスポンサーのヤマハが開発したリモート応援システムはサポーターが自宅などで中継を見ながら現場に声援を届けることができる。専用アプリで「激励」、「拍手」、「声援」の3種類のボタンを押すと、競技場に設置されたスピーカーから音が流れる仕組み。生配信された試合と連携して行う公開実験はこの日が初めてで、両チームのサポーターが押したエール回数は190万回。事前に録音した応援団の歌声に、参加者の選んだエールが加わることで、無観客でも会場が満員のサポーターがいるいつもの公式戦のような雰囲気となった。

 選手にも好評だった。2得点した磐田の小川航はオンライン取材で「歓声があるとないでは全く別。最後の一歩が出たり、最後まで走るのにつながるので素晴らしいシステム」と絶賛。先制弾を含む2発を決めたMF上原も「背中を押されたようだった」と笑顔で話した。チームも本格導入に動きだし、27日のリーグ再開の試合でも導入予定。

 新型コロナウイルスの影響で無観客開催に踏み切る各種スポーツで注目され、プロ野球の数球団から、チームに問い合わせも来ている。この日、会場にはJリーグ関係者も視察。今後はリーグ全体での導入を含めて検討されるもようだ。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月14日のニュース