×

再開ブンデス「練習試合のよう」フランクフルト、リーグ4連敗 長谷部&鎌田は不発

[ 2020年5月18日 05:30 ]

ドイツ1部   Eフランクフルト1-3ボルシアMG ( 2020年5月16日 )

前半、競り合う鎌田(右)
Photo By 共同

 新型コロナウイルス禍の影響で中断していたサッカーのドイツ1部リーグは16日、世界の主要リーグの先陣を切って約2カ月ぶりに再開した。EフランクフルトはホームでボルシアMGと対戦。MF鎌田大地(23)が先発し後半33分までプレー、MF長谷部誠(36)は途中出場したが、1―3で敗れ、リーグ戦は4連敗。無観客、ベンチの選手がマスクを着用するなど見慣れない光景となったが、まずは第一歩を踏み出した。

 無人のスタンド、ホームの大声援もない。先発した鎌田は淡々とポジションに向かった。「密」を避けるため入場もチームごとに分かれ、整列、握手、集合写真もなし。ベンチスタートのMF長谷部はマスクを着用し、選手間の距離を保つためスタンドに設けられた特設ベンチに座った。以前とは違う光景が広がった。

 試合は開始直後からボルシアMGの猛攻を受け、前半7分までに2失点。無観客試合に集中力を欠いたか、DFヒンターエッガーは「観客の後押しもなく、練習試合のように感じたよ」と漏らした。先発した鎌田も不発。長谷部は後半29分から出場し、最初はボランチ、終盤はDFラインにも入った。過密日程によるケガのリスクを軽減するために、3人から5人に増えた交代枠もフル活用したが、劣勢は覆らなかった。

 それでも世界の先陣を切った再開。感染予防は徹底されていた。試合に関わる人数は最大322人に制限、得点してもハイタッチなどは避け、足や肘タッチを推奨。ボールも頻繁に消毒。全選手、スタッフが週2回、PCR検査を受け、試合までの1週間も全員がホテルに滞在した。試合には敗れたが、ヒュッター監督は「他のリーグに手本を示したい」と振り返った。

 3月にはチーム内にも陽性者が出てその後、2週間の隔離生活も経験した。再開は当初の見込みよりも早くチーム全体で練習できたのも10日間だけだ。それでも長谷部は「コロナと共にサッカー界も進んでいかないといけない」と話す。再開に向け、ガイドライン策定を進めるJリーグもブンデスリーガの動向を注視している。

続きを表示

この記事のフォト

2020年5月18日のニュース