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イングランド・プレミアリーグ 再開しても451億円の違約金発生、BBC報じる

[ 2020年5月12日 22:45 ]

新型コロナウイルスの影響で中断しているイングランド・プレミアリーグ(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断しているリーグ戦を再開した場合でも、3億4000万ポンド(約451億円)というばく大な違約金が発生すると、12日付の英BBC放送(電子版)が報じた。

 プレミアリーグは中立地、無観客開催で6月からの再開を目指している。無観客で試合を行う場合と、本来のスケジュールとは違う日程で行う場合は、契約違反としてテレビ放映権を持つ国内外のメディアへ違反金の支払い義務が発生。違約金は推定で3億4000万ポンド(約451億円)にのぼるという。プレミアリーグのマスターズ最高経営責任者(CEO)は「クラブに多額の損失が生じることは避けられない」と語った。

 また、中立地開催をめぐっては、リーグ内で意見が対立。英政府は、サポーターがスタジアム周辺に集まることへの懸念などから中立地開催をリーグ再開の条件としているが、英紙デーリー・テレグラフによると、下位6クラブとアーセナル、トットナム、チェルシーの計9クラブが反対。中立地開催を決定するためには20クラブ中14クラブの承認が必要になることから、プレミアリーグは英政府に再考を要請したという。

 11日に行われたプレミアリーグのビデオ会議では、本来のホーム&アウェー方式で開催する可能性のほか、今季打ち切りの可能性についても初めて議論された。

 英政府は11日、英国内で行われるプロスポーツに関し、無観客であっても6月1日までは開催できないと発表。プレミアリーグ再開は早くても6月1日以降となる。ジョンソン首相は、プロスポーツの実施について「国民の気運を高めてくれると思う」と話し、前向きな見解を示している。

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2020年5月12日のニュース