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尚志の大型ストライカー阿部要門が来季山形加入内定「あと1年で内面を鍛えたい」

[ 2020年3月3日 19:53 ]

J1鹿島の染野(右)と笑顔を見せるJ2山形に内定した阿部
Photo By スポニチ

 J2山形は3日、尚志のFW阿部要門(かなと、2年)が来季から加入することを発表した。同校で取材に応じた阿部は「小さい頃からの夢だったのでうれしい。でも不安も大きい。早く試合に出てJ1昇格を目指したい」と意気込んだ。

 福島県出身のストライカーは1メートル85、76キロと恵まれた体格で、高さと強さを併せ持つ。全国選手権ではケガで欠場した染野に代わり、背番「9」を継承。徳島市立戦では後半から出場し、チャンスを演出した。

 前線からプレスをかけて相手を崩す戦術の山形だが、阿部は適応する能力がある。「パワーフォワードなので貪欲にゴールに向かう姿勢を見てほしい。体格を生かしたプレーをしたい」。昨年11月に山形からオファーを受け、早くも入団を決断したのは、より早くチームに慣れるためでもあった。同クラブには同校OBのFW山岸祐也(26)も所属しており、心強い味方となることは間違いない。

 尚志では昨年J1鹿島に内定した染野唯月(3年)に続き、2年連続でJリーガーが誕生した。この日、卒業式で尚志を訪れた染野も「得意なプレーを伸ばしつつ、苦手なプレーをなくさないと活躍できない。プロのレベルに自分を合わせて練習しないと腐って死んでいくだけ。頑張って」とエールを送った。

 ルカクやハーランドらに憧れる阿部は壮大な野望がある。「あと1年でプロという自覚を持ち、内面を鍛えたい。将来的には持ち味を発揮して、代表で(染野)唯月君と2トップを組みたい」。来年度の選手権で尚志を日本一に導いた後、染野と代表で競演する。(近藤 大暉)

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2020年3月3日のニュース