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四日市中央工 6大会ぶりの初戦突破!エース田口先制弾、森主将2発 

[ 2019年12月31日 15:52 ]

第98回全国高校サッカー選手権・第2日 1回戦   四日市中央工(三重)3―1日大明誠(山梨) ( 2019年12月31日    フクダ電子アリーナ )

<1回戦 四日市中央工・日大明誠>前半、先制ゴールを決め喜ぶ四中工・田口(撮影・沢田 明徳)
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 左足でフワリと浮かしたボールがゴールネットを揺らした。前半5分、背番号17のFW田口裕也(3年)が技ありの先制ゴール。「ループ気味に決められた。去年スタメンで出たけど全くダメだったから、絶対点を取りたかった」。小倉隆史(元名古屋監督)国吉祐介(大阪体大)ら四中工(よんちゅうこう)のエースが背負ってきた「17」を誇らしげに見せた。

 5年ぶりの大会初戦突破を目指した1年前、同じフクアリで秋田商に0―2で完敗した。1月の新チームから伊室陽介監督(46)が就任すると、消極的なプレーが目立つ田口をBチームへ降格させた。「メンタル面が弱かったけど、ショックでした。それからは毎試合点を取りに行きました」。荒療治が実り、3月にAチームへ復帰。伝統の背番号も託された。9月にはJ3鳥取の練習に参加。来季からの入団内定をこぎつけた。

 同13分、後半2分には森夢真主将(3年)が右足で2ゴールを稼いだ。試合後、伊室監督が感極まって涙を拭く姿に「僕らの代で勝ててよかった」と切り出すと「本当はハットトリック狙ったけど、両足が痙(つ)っちゃって」と後半34分での途中交代を冗談交じりに悔やんだ。Jリーグ志望の森は進路をあえて決めていない。「今はプロ1本で。だから次もしっかりプレーしないといけません」。1月2日の2回戦は松本国際(長野)と対戦。6年ぶりの選手権初戦突破から名門復活リードが始まる。

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