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DF藤田優人 鳥栖と契約満了も現役続行へ意欲!原点回帰で刺激「もう1回やってやろうと」

[ 2019年12月31日 05:30 ]

鳥栖と今季限りで契約満了となったDF藤田優人
Photo By スポニチ

 4シーズン所属したJ1鳥栖を今シーズン限りで契約満了になったDF藤田優人(33)が、現役続行へ新たなモチベーションを燃やしている。

 
 藤田はサイドバックを主戦場とするDF。一方で今季はじめはCBで器用されており、守備的ポジションならボランチをはじめどこでもこなすポリバレントなプレーヤーだ。

 明治大を卒業後、2009年に東京V入り。翌10年に横浜FMに移籍し、11年は横浜FC、12年から15年は柏でプレーした。

 今季は開幕戦から先発出場していたが、4月28日の湘南戦で右膝を負傷。以降、出場機会を失いリーグ戦8試合の出場となったが、膝のケガも完治しており、心身共に万全な状態だ。
 
 クラブとの契約満了について「鳥栖で引退する覚悟でやっていたので、寂しさはありました。でも満了提示をされると、改めてプロ1年目のような気持ちになった」と胸の内を吐露した。

 原点に立ち戻る機会もあった。年末は母校・国見高で現役高校生と共に練習した。「年齢が半分くらいの子と1対1とかして。高校生はサッカー上手くなってやろうとか、気持ちが純粋なんですよ。そういう気持ちを一緒に感じられたのも良かった」。そして猛練習を積み重ねた3年間の血と汗と涙が染みこんだ土のグラウンドでプレーしたことで「感じるものがあったし行って良かった。次がはっきり決まってないこのタイミングで行けて良かった」と話す。

 「落ち込むより、もう1回やってやろうという奮起の気持ちがあって、この気持ちがあるならまだまだ現役を続けようと思った」ときっぱり。プロへの階段を昇り始めた頃のように、サッカーへの情熱で充実した心身は、プレーに飢えている。

 ◆藤田 優人(ふじた・まさと)1986年(昭和61)5月8日、大分市生まれの33才。名門・国見高で03年にインターハイ、選手権を制覇。04年はインターハイV、選手権3位。明治大に進学し、07年、関東大学サッカーリーグ優勝。06年、全日本大学選抜に選出される。09年に東京V入団。10年は横浜FM、11年は横浜FCでプレー。12年~15年は柏、16年から今季まで鳥栖でプレーした。主なタイトルは12年、天皇杯優勝、13年、ナビスコ杯優勝。1メートル76、75キロ。利き足は右。

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2019年12月31日のニュース