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代表GKシュミット、ベルギー1部シントトロイデン移籍へ 伸びしろ高評価

[ 2019年6月4日 05:30 ]

ボールをキャッチするシュミット・ダニエル(撮影・椎名 航)
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 ベルギー1部シントトロイデンが日本代表GKシュミット・ダニエル(27=仙台)の獲得に動いていることが3日、分かった。1メートル97の大型で、年齢的にも伸びしろがある守護神を、クラブは高く評価。複数の関係者によると、シュミット自身も海外移籍に前向きな姿勢を示しているという。日本代表はこの日、5日の親善試合トリニダード・トバゴ戦へ向け、豊田スタジアムで練習を行った。

 日本人GKとして4人目の欧州1部リーグ移籍のチャンスが巡ってきた。シュミットは今季リーグ戦全14試合にフル出場。チームは16位と低迷しているが、ハイボールに強く、足元の高い技術も兼ね備えている。18年11月16日の親善試合ベネズエラ戦で日本代表デビューを果たし、その後は森保ジャパンに定着。この日の代表合宿では川島や権田らと笑みを浮かべつつ、軽快な動きを見せた。

 シュミットと仙台の契約は今季終了まで残っており、獲得には移籍金が発生するが、関係者によるとシントトロイデンは満額を支払う構えという。レギュラーシーズンを7位で終え、欧州リーグ出場権を懸けた中位プレーオフでは10試合13失点。来季以降の欧州チャンピオンズリーグなどの出場を目指す上で、よりハイレベルなGKの補強を目指している。クラブに日本代表DF冨安やMF遠藤ら多くの日本人が在籍していることも追い風になりそうだ。

 仙台側はJ1残留へ向けた必要戦力として全力で慰留に努めている。ただシュミット自身は海外志向が強く、移籍に前向きな姿勢を示しているという。22年のW杯カタール大会のレギュラー候補として期待が高まる守護神の、交渉の行方に注目が集まる。

 ◆シュミット・ダニエル 1992年2月3日生まれ、米国イリノイ州出身の27歳。米国人の父を持ち、2歳の時に来日。八幡スポーツ少年団、仙台スポーツシューレFCでプレー。東北学院高から中大へ進学し、10~12年は川崎Fの特別指定選手。14年に仙台加入。14~15年は熊本、16年は松本に期限付き移籍。17年から仙台に復帰した。1メートル97、88キロ。

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