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【佐々木則夫の視点】なでしこW杯メンバー 小林、遠藤ら成長株が前線を活性化

[ 2019年5月11日 08:00 ]

女子W杯フランス大会 日本代表発表

サッカー女子W杯の日本代表に選ばれ、ポーズをとる(後列右から)阪口、宮川、遠藤、山下、小林、植木、(前列左から)三浦、長谷川、清水、籾木ら日テレの選手たち
Photo By 共同

 私が監督だった時と3分の2が入れ替わり、高倉監督が育てた若手がいよいよ世界へ羽ばたくわけだが、今回の選考はW杯と東京五輪の2大会を合わせたイメージがあると感じた。高倉監督は距離感を保ってボールを動かし、ショートカウンターでスピーディーに攻めるサッカー。小林や遠藤ら最近成長した選手も選ばれ、変化、進化するという意味でも前線が活性化すると思う。日テレから10人選ばれたのも監督のやりたいサッカーと日テレの戦い方が似ているから。ただ、守備は大きな相手にストレートに攻撃を受けると体を張っても負けてしまうので、前線から連係できるかが課題となる。

 大会を戦う上で若手だけでは経験不足なので、阪口や宇津木、鮫島らを加えた。私も前回W杯カナダ大会でケガで調整が遅れていた澤を招集したが、戦力としてはもちろん、私が考えていることを理解していたので、サブの時も周囲の選手にいろいろなことを伝えてくれた。阪口は若い頃からいろいろと経験していて若手の気持ちも分かる。チームの中心は熊谷だが、そのサポート役として不可欠だと思う。 (スポニチ本紙評論家、元なでしこジャパン監督)

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