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マンU、主力10人不在も…総力戦で逆転8強 スールシャール監督「若手がエネルギーもたらした」

[ 2019年3月7日 17:05 ]

欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦   パリ・サンジェルマン1―3マンチェスター・ユナイテッド ( 2019年3月6日 )

後半49分、試合を決めるPKを成功させたラッシュフォード(AP)
Photo By AP

 11季ぶり4度目の優勝を狙うマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)が敵地でパリ・サンジェルマン(フランス)に3―1で勝利。2戦合計3―3としてアウェーゴール数で上回り、5季ぶりの準々決勝進出を決めた。欧州CLの決勝トーナメントで、第1戦のホームで0―2で敗れたチームが突破するのは史上初めてとなった。

 劇的な決勝弾だった。この試合は2―1、2戦合計では2―3で、敗退濃厚で迎えた後半44分。途中出場した19歳DFダロトのシュートが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で確認の結果、相手にハンドの反則があったとしてPKの判定が下された。後半49分、21歳のイングランド代表FWラッシュフォードが冷静に左隅に蹴り込み、2戦合計3―3。アウェーゴール数で上回って突破を決めた。

 スールシャール監督から「21歳のボーイには重圧のかかるPKでも怖れや迷いがない。本当に素晴らしい」と絶賛された背番号10は「厳しい状況には慣れている。我々の力を示せたし、必要な結果を手に入れた」と胸を張った。

 第1戦はホームで0―2と完敗。3点以上が必要な第2戦に向けて、フランス代表MFポグバが出場停止の上に、FWマルシャル、FWリンガード、FWサンチェス、MFマタ、MFエレラ、MFマティッチ、DFダルミアン、DFジョーンズ、DFバレンシアが負傷欠場。主力10人が不在という大ピンチを救ったのがベルギー代表FWルカクだった。前半2分に相手バックパスを奪って先制点を奪うと、1―1の前半30分には元イタリア代表GKブフォンが弾いたこぼれ球に詰めて2点目を決めた。これで公式戦3試合連続2ゴールのルカクは「最後まで諦めない姿勢を示せた」と誇った。

 主力不在の中、スールシャール監督は19歳ダロトをはじめ、19歳MFチョン、17歳MFグリーンウッドを思い切って途中出場で投入。「若い選手がゴールが必要な終盤にエネルギーをチームにもたらしてくれた」と総力戦で奇跡的な大逆転を勝ち取った。

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