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レアルの“天下”が終わった…本拠で屈辱1―4 CL4連覇夢散

[ 2019年3月7日 05:30 ]

アヤックスに敗れ肩を落とすモドリッチ(中央左)らRマドリードイレブン(AP)
Photo By AP

 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦は5日に2試合が行われ、昨季まで史上初の大会3連覇を達成したレアル・マドリード(スペイン)がホームでアヤックス(オランダ)に1―4と惨敗。2戦合計3―5と逆転を許し、9季ぶりに16強で姿を消し「銀河系軍団」時代の終焉(しゅうえん)を印象づけた。アヤックスは16季ぶりの準々決勝進出。また、トットナム(イングランド)はアウェーでドルトムント(ドイツ)を1―0で下し、2戦合計4―0で8季ぶりにベスト8に駒を進めた。

 4連覇を狙ったRマドリードが、ホームで屈辱的な大敗を喫した。C・ロナウド加入1年目の09〜10年以来、9季ぶりの1回戦敗退となった。8季連続で4強入りし、過去5季で4度の優勝を果たしてきた“銀河系軍団”の欧州CL黄金期の終焉。ソラリ監督は「敗退したことで、これまで成し遂げてきたことの偉大さが際立つ。勝つことは本当に難しい」と話した。

 「もちろん主将の不在は痛かった」と指揮官が振り返ったように、出場停止のDFセルヒオラモスの穴は大きかった。代役DFナチョが前半7分に相手速攻で簡単に突破を許し先制点につながるなど守備は崩壊。セルヒオラモスは第1戦で故意に警告を受けたとして2試合出場停止を受けたが準々決勝以降を見据えた累積警告解消の策略が裏目に出た。

 結局、C・ロナウドの穴が埋まらなかった。過去9季連続のチーム得点王が昨夏、ユベントスへ移籍。ジダン監督の後任、ロペテギ新監督はエースの穴をポゼッションサッカーで埋めようとしたが失敗した。昨年10月に昇格したソラリ監督は18歳ビニシウスら若手を抜てきして一時立て直したが、その新星は前半で負傷退場し涙を流した。中2日の4連戦という過密日程で肉体的に厳しい上に、直前に宿敵バルセロナにホームで連敗し、精神的ダメージも大きかった。国王杯で敗退し、リーグ優勝も絶望的で4季ぶりの主要タイトル無冠は、ほぼ確実な情勢だ。会見で何度も進退を問われたソラリ監督は「マドリードはいつだって強くなって戻ってくる」と語ったが、最近の補強失敗、主力選手の高齢化を考えると再建への道は限りなく厳しい。

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