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G大阪・MF矢島慎也 成長して帰還 元代表ボランチに挑戦状

[ 2019年2月10日 09:30 ]

G大阪・矢島慎也
Photo By スポニチ

 【19年J1注目の男(8)G大阪】たくましく、一回り大きくなって帰ってきた。「自分と高(宇洋、こう・たかひろ)が成長しないとチームは苦しくなる」。遠藤と今野の元日本代表ボランチに“挑戦状”を叩きつけるのは仙台から復帰したMF矢島慎也(25)だ。

 長短織り交ぜた高精度のパスに運動量、気の利くポジショニングや冷静な分析能力…。遠藤の後継者として昨年、浦和からG大阪に完全移籍を果たしたが、前監督のクルピ政権下では満足な出場機会を与えられなかった。そして夏場に期限付き移籍。加入先の仙台では早々に負傷したものの、最終的には天皇杯決勝のピッチに立つこともできた。そして「頭は悪くない選手なので」と評する宮本監督の要望で、半年での復帰が決まった。

 遠藤と今野。不動のベテランコンビはいまだ健在だが、それぞれ39歳と36歳になった。2人の後釜探しは急務で、矢島自身がそれを強く肌で感じている。仙台ではケアの仕方や準備の大事さを再確認。今まで以上に早い時間にクラブハウスを訪れて筋トレを行うなど、ケガをしない体づくりへの意識も高まった。

 指揮官は4人のボランチで回していくことを示唆している。ただ目指すはボランチ1番手の地位。リオ五輪世代のテクニシャンが遠藤と今野の牙城を崩せるかどうかは今季、そして来季以降のクラブの命運を左右する。

 ◆矢島 慎也(やじま・しんや)1994年(平6)1月18日生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)出身の25歳。浦和―岡山―浦和を経て18年からG大阪移籍。6月に期限付きで仙台に移籍した。新人だった浦和時代の12年3月24日・札幌戦でJリーグ初出場。J1通算30試合2得点。16年リオデジャネイロ五輪代表。1メートル71、67キロ。利き足は右。

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2019年2月10日のニュース