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西野前監督 今明かすベルギー戦後の沈黙の理由とは…「2―0が一番危ないのに」

[ 2018年9月7日 12:07 ]

吹田スタジアムで対談した西野氏とたむらけんじ
Photo By 提供写真

 前サッカー日本代表監督の西野朗氏(63)が10日放送のMBSテレビ「GAMBA TV〜青と黒〜」(深夜2・05)の400回記念特番に出演する。G大阪の元監督でもある西野氏が代表監督退任後、テレビ出演するのは初めて。

 「悔しかったけど怒りではなく、感動と言っていいのか。スポーツでまさか泣くとは思わなかった」。2―3で逆転負けした、W杯ロシア大会決勝トーナメント1回戦のベルギー戦。テレビ観戦した、早朝の記憶をたどる番組MC・たむらけんじ(45)の直球勝負に通常15分番組を30分に拡大し、「想定していてもああなった。自分の中でも悔いるところ」などと答えた。

 後任の森保一氏(50)については代表監督就任前の技術委員長時代から将来の代表監督として推薦したと明かし、「ビジョンを伝え、それを踏襲してもらった」。その資質としては「育てる、強化する。謙虚にひた向きにチームを作ってコミュニケーションを取る。引き出し方上手」と解説。一方、自身は2大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たしながら続投せず、協会にも残留しなかった。

 「嫌やなあ。日本国民みんな思っている」との指摘に、「(技術委員長として)ハリルホジッチ監督をサポートしないといけない立場。責任的なものも感じていた」と西野氏は真意を示した。

 初の8強を逃したベルギー戦。試合後のインタビューでは長い沈黙の後、「何かが足りない」と漏らした。その心中について「自問自答していた。指導者なら誰もが持っているリスク管理。2―0が、一番危ないのに」。批判の矛先は自らに向いていたのだ。

 「結構“気にしい”なんで」。2002年から10年間のG大阪監督時代、同番組での2度のインタビューを含め、親交があったたむら。西野氏はその気安さもあってか「(情報を)遮断して。それさえ見なければ集中できる」と重圧と戦った3カ月間のプレッシャー対策まで明かした。

 ≪東口の直球質問に…≫西野氏は収録で、W杯で川島永嗣(35)の控えGKだった東口順昭(32)からのVTR質問にも答えた。「どうしたら使われたんですか?」とのド直球に、「(東口は)最高の準備をしたと思う。ただ、キーパーは継続して使う、代えて好転させる、(2つ選択肢がある中で)自分は継続を選んでしまいました」。語尾の丁寧語に、東口への配慮がうかがえた。対談はG大阪の本拠地・吹田スタジアムで行われた。G大阪側からそのミュージアム「ブルストリア」壁面にサインを書き込むよう要請され、西野氏は「僕じゃないですよ」と謙遜しながら控えめに書き込んだ。ぜひ探してみてほしい。

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2018年9月7日のニュース