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長谷部 最後のW杯終え誇らしげ!下馬評覆し「やってやった」

[ 2018年7月6日 05:30 ]

サッカー日本代表が帰国 ( 2018年7月5日 )

<日本代表帰国>花束を手にサテライトを歩く長谷部(撮影・大塚 徹)
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 花束を受け取ったMF長谷部の表情は誇らしげだった。日本代表の帰国便が到着した空港にはファン約800人、報道陣約250人が殺到。歓声が上がり、フラッシュがたかれ、メッセージが書かれたボードもしっかりと確認した。「出発時に比べてたくさんの人が出迎えてくれて本当にうれしかった」。主将はうそ偽りない心情を吐露した。

 大会前は厳しい声ばかりを耳にした。出発直前には「状況を覆すにはピッチで結果を残すしかない」と強く決意。チームを一つにまとめて最後の大舞台に臨んだ。「この雰囲気をひっくり返してやろうと選手全員で話していた。やってやったじゃないですけど、そういう気持ちももちろんあります」。見事な有言実行だった。

 ベルギー戦から一夜明けた3日。自身のインスタグラムで代表引退を表明した。それを聞いた吉田は涙を流し、川島や香川らが惜別のコメントを出した。「普段は僕をはうっとうしく思っていたはずなんです。でも涙してくれたり、うれしい言葉を掛けてくれる選手がいた」。言い表せない喜びと素晴らしい仲間を持った充実感を感じていた。

 06年1月に初めて代表合宿に呼ばれ、2月の米国遠征でデビュー。それから12年半が過ぎた。帰りの飛行機では窓から雲を眺めながら代表としての活動が終わることについて「感傷に浸っていた」という。それでも「99%の満足感と1%の後悔。その1%の後悔はこれからのサッカー人生、そしてその後の人生につなげられるようにやっていきたいと思っています」と長谷部らしく会見を整え、会場を後にした。

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2018年7月6日のニュース