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G大阪 東口完封!盟友と抱擁ユニ交換「特別な責任を持って行きたい」

[ 2018年5月20日 05:30 ]

明治安田生命J1第15節   G大阪0-0浦和 ( 2018年5月19日    パナS )

サポーターから寄せ書き入りの日の丸を掲げるG大阪・東口
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3試合が行われ、G大阪は浦和と0―0で引き分けた。親善試合ガーナ戦(30日、日産)のメンバーに選出された日本代表GK東口順昭(32)は試合後、選考から漏れた浦和のGK西川周作(31)とユニホーム交換。激励された。J1は20日に行われる6試合を最後に、W杯ロシア大会に向けた中断期間に入る。

 珍しいシーンだった。試合終了後、東口と浦和の西川が歩み寄り、がっちり抱擁。お互いのユニホームを交換した。交わした言葉は二言、三言。だが東口が西川の思いを受け取るには十分だった。

 前日18日にW杯ロシア大会の第一選考となった親善試合ガーナ戦メンバーが発表された。東口は選出され、西川は名前を呼ばれず。同じ1986年生まれで長年、日本代表で切磋琢磨(せっさたくま)し合った大事な仲間は、明暗を分けた。

 ユニホーム交換を提案したのは西川の方から。前日に連絡を受けた東口は「頑張って、と言われました」と話し「周作(西川)は憧れの存在だった。まだ本大会に出られるかどうかは分からんけど、そういう選手の思いも(代表には)ある。選ばれたからには特別な責任を持っていきたい」と決意を新たにした。

 ロシア行きのチャンスを手にしただけのプレーも示した。4月に負傷した右頬と右眼窩底(がんかてい)骨折の影響でフェースガードをつけたままだったが、前半36分には左サイドからのクロスを合わせたFW興梠のシュートをビッグセーブ。「そこでチームが粘れるかどうかが決まる。勝ち点3が欲しかったけど、最低限の仕事ができた」と無失点に胸を張った。

 東口は23日から国内の事前合宿に参加。W杯ロシア大会の守護神の座を懸けて、川島と中村とのサバイバルがスタートする。盟友の思いも背負い、全力で一つしかないGKのポジションを奪いにいく。

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