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フランク長谷部 ドイツ杯制覇に「恩返しできた」W杯へ「気持ちよく臨める」

[ 2018年5月20日 17:04 ]

ドイツ杯で優勝し、カップを掲げて喜ぶフランクフルトの長谷部
Photo By 共同

 ドイツ杯は19日、ベルリンで決勝が行われ、日本代表MF長谷部誠(34)が所属するフランクフルトが3―1でリーグ王者のバイエルン・ミュンヘンを破り、30季ぶり5度目の優勝を果たした。リーグ出場停止のため公式戦4試合ぶりの出場となった長谷部は、守備的MFとセンターバックでフル出場して勝利に貢献。ボルフスブルク時代の08〜09年リーグ優勝以来のタイトル獲得の喜びを語った。主な一問一答は以下の通り。

 ――優勝して率直な感想は。

 「いやぁ、うれしいですね。今シーズン、リーグ戦は最後チームにも迷惑かけましたし、ここでヨーロッパリーグの(出場)権利を取れたというのは一つチームに対して多少恩返しができたかなと。もちろん(コバチ)監督もこれで最後の試合(来季はバイエルンMを指揮)だったので、監督にはこれまでホントにいろんなものを自分に与えてくれたので、そういう意味でもすごく大きな勝利だったと思います」

 ――ボルフスブルク時代のリーグタイトルとはまた違った味わいがあると思うが。

 「そうですね。ブンデスリーガ優勝したときはまだ右も左もあんまり分かっていない中での優勝だったので、ブンデスリーガ優勝がどれほどスゴいことかっていうのもその時はあまり理解していなかった。これだけ長い間ドイツにいて、そしてこのカップ戦の重みというのも感じているので、個人的にも久しぶりのタイトルになったので格別です」

 ――相手はバイエルンMで(W杯で対戦するポーランド代表FW)レバンドフスキや(コロンビア代表MF)ハメス・ロドリゲスもいた。そういう選手がいるチームに勝てたのも自信になるか。

 「ホントにそれは別物というか、W杯どうこうというのは実際考えてなかったですね。このチームでやることと日本代表でやることというのは全然違うので、そこはそんなに意識していなかったですけどね(笑い)」

 ――最初はアンカー(守備的MF)で途中から最終ラインに入って、またアンカーに戻った。

 「後半の1点相手に取られてから、後ろの枚数を増やしたいということで自分が後ろに入ったと思うんですけど、そこでまた選手交代があって自分が前に行きました。あんまり選手交代をせずに自分たちのフォーメーションを変えられるという部分で自分が出ている意味というのは今シーズンもすごく大きかったと思うので、それが最後の試合で結果につながったというのは良かったと思います」

 ――3試合出場停止で、約1カ月ぶりの試合が決勝の大舞台ということで難しさはあったか。

 「うーん…そんなになかったですけどね。この3週間(出場を)飛ばしたので、その間とにかくハードなトレーニングをやっていましたし、個人的にも別で走り込みとかやっていましたし。この決勝に向けて準備をした中で、このように監督が信頼してくれて久しぶりの試合でも使ってくれて、結果を出せたというのはすごく価値のあるとものになると思います」

 ――今季はチームに欠かせない存在になったが、どういうシーズンだったか。

 「シーズンを振り返れば、前半戦はケガがまだ完全に回復していなくて出たり出なかったりというのはありましたけど、後半戦は出場停止の時間を抜いたら公式戦はすべてフルで出たので、そういう意味では監督やチームからの信頼も感じていました。最後しっかりとカップを取れて、自分がドイツに来てからでも1、2番目に良いシーズンだったと言えると思います」

 ――日本代表に向けて。

 「まだW杯に向けた最終的なメンバーではないので、そんなに多くのことを語れないというのはあるのですけど、個人的にはきょう優勝して気持ちよくそちらにも臨めると思います。いろんな変化が日本代表の中にあった中で、やはりチームとして本当にまとまっていかないといけないところだと思うので、多くコミュニケーションを取ってやっていきたいなと思います」

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2018年5月20日のニュース