×

大迫が宣言「歴史を変える」 夢舞台、4年間の成長証明必ず

[ 2018年5月20日 05:30 ]

キリンチャレンジカップ   日本-ガーナ ( 2018年5月30日    日産ス )

イベントに参加し小学生と写真に納まる大迫
Photo By 共同

 日本代表FW大迫勇也(28)が19日、都内で行われたイベントに出席した。前日にW杯壮行試合(30日、日産)に向けた21日からの国内合宿メンバーに選ばれており、自身2度目の大舞台となるW杯ロシア大会は目前。「日本の歴史を変える」とエースの自覚と強い決意を口にした。

 28歳の誕生日を迎えた18日、日本代表の国内合宿メンバー27人に名を連ねた。「全力を尽くして日本のために戦う」と話した大迫は、「前回大会には悔しさ、ふがいなさしかない」とも振り返った。14年W杯ブラジル大会は無得点。だからこそ、ロシアの地ではストライカーとしての役割を全うする。

 「ドイツでプレーを続けて手応えは得た。最低でもグループリーグを突破して日本代表の歴史を変えたい」

 この4年間で成長した自負はある。14年1月に欧州挑戦を選択すると、同6月にはドイツ2部1860ミュンヘンから1部ケルンに移籍。日々のトレーニングから世界の激しさを体感し、プレッシャーに耐えうる体づくりを行った。屈強な海外DFの当たりにビクともしない体幹を手に入れ、16〜17シーズンにはドイツ1部自己最多の7ゴールを記録。「試合で失敗しない選手はいない。怖がらずにチャレンジすることが成功につながる」という強靱(きょうじん)なメンタルも、大迫を支える。スケールの大きさを評価されて、今夏には4度のリーグ制覇の名門ブレーメンへの移籍が決まった。

 02年W杯日韓大会を見て、「ここでゴールを決めたい」と憧れた夢の舞台。2度目の挑戦は目の前に迫っている。大会直前の代表監督交代にも「海外ではしょっちゅうある。動揺はない」。キャリアの絶頂期を迎えつつある28歳は、自身の宣言を現実にするための戦いを始めようとしている。

 <大迫の過去4シーズン/> ▽14〜15年 14年1月にJ1鹿島からドイツ2部1860ミュンヘンに移籍。半年で15試合6得点と結果を残し、14年W杯ブラジル大会開幕前の6月に同1部ケルンへ移籍が決定。リーグ28試合で3得点。

 ▽15〜16年 開幕戦でゴールと幸先良いスタートを切ったが、その後は不振。主にトップ下やサイドで起用され、25試合1得点と結果を残せず。

 ▽16〜17年 フランス人FWモデストと2トップで起用されると自己最多の30試合7得点6アシストと活躍。チームの5位躍進に大きく貢献。

 ▽17〜18年 モデストが移籍した影響もあり、チームは開幕16戦未勝利と低迷。最下位18位に終わり2部降格した。25試合で4得点を挙げた大迫は、18年5月にブレーメン移籍が決まった。

続きを表示

2018年5月20日のニュース