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水野 故郷で復活のノロシ!劇的ロスタイム弾でドローに持ち込む

[ 2017年5月15日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   鳥栖1―1清水 ( 2017年5月14日    アイスタ )

<鳥栖・清水>ゴール前で競り合う鳥栖イレブン
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 もう一花咲かせる。元日本代表MFの劇的ロスタイム弾で、鳥栖が勝ち点1を手にした。清水戦は0―1で後半ロスタイムに突入。今季リーグ戦初出場となったMF水野晃樹(31)が移籍後初ゴールを決めて、土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 今季アウェー初勝利とはいかなかったが、起死回生の同点弾だった。後半ロスタイムも4分の土壇場。途中出場の水野がペナルティーエリア手前での混戦をすり抜けてきた鎌田のスルーパスに反応。右から中央に切り込むシュートフェイントでGKをかわし、左足でゴールネットを揺らした。

 「清水は故郷だし、プロデビューした地。やっぱりここが好き」

 昨季終了と同時に仙台を退団。ただ、移籍先は難航した。年が明けて、ようやく鳥栖への加入が決定。31歳になった元日本代表MFは「試合に出られれば、自分はまだできると思っている。いろんな感情をプレーで爆発させたい」と復活を期していた。しかし、体重調整に失敗して出遅れ、この日がリーグ戦初出場。「6キロくらい絞れて、やっとサッカー選手の体に戻った」と話した。

 5年前を再現するような劇的なロスタイム弾。柏時代の12年7月14日。同じ清水戦、同じアイスタ(当時はアウスタ)だった。PK3本、退場者3人が出る大荒れの展開で、一時は1―3とリードを許しながら、10人対9人で迎えた後半43分に同点に追いつくと、途中出場の水野が後半ロスタイム2分にセルティック(スコットランドプレミアリーグ)から移籍後初ゴールとなる決勝弾。同戦は柏サポーターの間で、今も「伝説の神試合」と呼ばれている。

 「まだ一発だけなので、継続したい。サポーターと一緒に喜べる日を多くつくっていきたい」。水野はすぐに気を引き締めた。

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2017年5月15日のニュース